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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
最終幕〜終焉の夜明け〜 第142話
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れないね。」

不安そうな表情で呟いたマキアスの疑問に対してミュラーは重々しい様子を纏って、アガットは真剣な表情でそれぞれ推測を口にし、アガットの推測を聞いたユーシスは辛そうな表情で黙り込み、アンゼリカは静かな表情で呟いた。



「つーか、確かに昨日の大戦でエレボニアは敗戦しちまったが、肝心のギリアス達もそうだが、”全ての元凶”――――――”黒の騎神”もまだ健在という問題に関して連合はどうするつもりなんだ?」

「ま、普通に考えたら圧倒的戦力差でオズボーン宰相達を抹殺するんじゃないの?昨日の大戦でエレボニアのほぼ全戦力が投入されたんだから、現在残存しているエレボニアの僅かな戦力だけで連合――――――メンフィル帝国軍相手に大逆転なんてできないだろうし。」

「そうだな……そしてその決戦には”全ての元凶”を討つ為に間違いなくセリカの旦那達も参戦するだろうし、”空の女神”やアドルの旦那達”空の女神”の一族の面々、そしてエステル達や神父達も参戦するだろうな。」

「当然その決戦にはリィン達も参加するでしょうし、その中にはロゼもいるでしょうね。」

「ええ………姉さんを許してもらう代わりにお祖母(ばあ)ちゃん自身がメンフィル帝国軍側として参戦するのは2回だから、後1回参戦義務が残っているでしょうし……」

呆れた表情で呟いたクロウの疑問に対して答えたフィーの話に続くようにジンは静かな表情で答え、セリーヌとエマはそれぞれローゼリアを思い浮かべて複雑そうな表情で答えた。

「………”焦土作戦”もそうだけど、”アルスター襲撃”の件を強く責任を感じていてリィン達に討たれるつもりで戦場に出て来た学院長の件を考えたら、実際に”焦土作戦”の指揮を執っていた父さんは絶対に降伏せず、最後まで抵抗し続けるだろうね……」

「そうなるとクレイグ将軍の副官であるナイトハルト教官もクレイグ将軍や第四機甲師団と共に最後まで抵抗し続けるかもしれないな……」

「”第四”の件もそうだけど、学院長のように軍に復帰したベアトリクス教官も心配ね……ただあの人は敵味方問わず命を救う事で敵味方関係なく犠牲者を減らす事が軍に復帰する最大の理由だと聞いているし、軍に復帰後は後方支援の責任者を任されているらしいから、連合に対して”最後の抵抗”をすると思われる”第四”を含めたエレボニアの残存戦力よりは生存確率は上がるとは思うけど……」

「クレアも降伏はせず、最後まで戦って、戦闘の続行が不可能な状態まで追い詰められたら自殺するかもしれないね……ブレイサーオブブレイサーからの連絡を受けたシェラザード達の話によるとブライト家の襲撃に失敗したレクターも自殺しようとしたらしいし……」

「そ、そんな……このままだと、学院長に続いてまた”トールズの身内”が……」


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