最終幕〜終焉の夜明け〜 第142話
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オーダー)を出したのはセシリア将軍ではなくカシウス先生”だとレンも断言した事を忘れたのかしら?」
「ッ!!」
シェラザードの指摘に対して反論したサラだったがシェラザードが語った正論を聞くと息をのみ
「カシウス先生にしても、セシリア将軍にしても、”軍人として適切な判断を降した”だけでそこに”自分達の私情”は含んでいないでしょうから、もっと冷静になって考えた方がいいわよ。」
「シェラ先輩………」
「そうだね……それにヴァンダイク学院長が責任を取る為に自ら”死兵”になってしまった一番の原因は今回の戦争を勃発させた宰相殿と、そんな宰相殿を重用した父上だよ。」
「はい………」
静かな表情でサラに指摘する様子のシェラザードをアネラスは複雑そうな表情で見つめ、シェラザードの意見に同意して話を続けたオリヴァルト皇子の意見にセドリックは辛そうな表情で頷いた。
「――――――で?メンフィルが将来の戦争が起こった時にエレボニアを食い物にする為に、恩着せがましくエレボニアを保護してシュバルツァーを事実上のエレボニアのトップに君臨させる話を知って、連合がアンタ達に正式にエレボニアの処遇を言い渡す前に対策とかしなくていいのかよ?」
アッシュは目を細めてオリヴァルト皇子を見つめて訊ねた。
「ハハ……対策も何も、エレボニアが完膚なきまでに”敗戦”してしまった以上、私達は連合―――――いや、メンフィルがエレボニアに要求する条約内容を実行するしか選択肢はないよ…………」
「条約内容は間違いなく戦争勃発前にメンフィル帝国がエレボニア帝国に要求した3度目の条約内容よりも厳しい条約になるでしょうね……」
アッシュの問いかけに対してオリヴァルト皇子は疲れた表情で、トワは辛そうな表情で推測を口にした。
「あ、あの条約内容よりも厳しい条約ってどんな条約になるんだ……!?」
「……セシリア将軍がお前達に語った話から推測するに、恐らくエレボニアが莫大な戦争賠償金をメンフィルに支払わなければならない条約は追加されているだろうな。」
「それと領土割譲の件もだな。戦争勃発前に要求した領土の一部――――――クロイツェン州を”焦土作戦”で壊滅状態に追いやった件もあるから、その件に関する賠償金もそうだが、下手すれば戦争勃発前以上の領土割譲を間違いなく要求してくるだろうな。」
「……………………」
「ただ、ミュゼ君達――――――ヴァイスラント新生軍が戦争序盤から今まで連合に協力し続けた件もある上、ミュゼ君がリウイ陛下達との交渉で戦争勃発前にメンフィル帝国が要求した条約の一部の撤回や譲歩に成功していたとの事だから、それらが敗戦したエレボニアが実行しなければならないメンフィルの要求内容にどう作用するかが鍵となるかもし
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