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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
最終幕〜終焉の夜明け〜 第142話
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新生軍、それに王国軍の猛攻から生き残ったエレボニア帝国軍の人達はどのくらいなんですか?レンちゃんは約50万人が動員されていたって言っていましたけど……」

「王国からの連絡によると昨日の大戦後降伏した約20万人のエレボニアの兵達が捕虜になったとの事だよ……」

「に、20万人という事は30万人もの犠牲者が……」

「エレボニアにとっては”歴史的大敗北”となる莫大な犠牲者の数だな……」

「そして”事実上の決戦””で敗北した事で、エレボニアにとっては”冬の時代の到来”になるのだろうな……」

「はい……問題は連合が敗戦後のエレボニアに対してどのような処遇を考えているかですね……」

ティータの質問に答えたトワの話を聞いたマキアスは辛そうな表情を浮かべ、重々しい様子を纏って呟いたラウラとユーシスの言葉に頷いたセドリックは複雑そうな表情を浮かべた。

「少なくても”エレボニアが存続する事は確実”なんじゃないの?既に敗戦後のエレボニアの処遇を決めていたメンフィル帝国政府の考えを知っていたセシリア将軍も断定していたし。」

「そしてこの戦争で昨日の大戦の件も含めて今までの活躍をメンフィルに認められたリィンはメンフィルの予定通りメンフィルに保護される事になるエレボニアの”総督”に大出世するんだろうね。」

「リィン………」

静かな表情で呟いたフィーと疲れた表情で呟いたミリアムの話を聞いたアリサは辛そうな表情でリィンを思い浮かべ

「……奇しくもリィン達がこの戦争でメンフィル帝国側として活躍し、メンフィル帝国内で出世した事でリィン達の”目的”――――――”エレボニアを救う”事を達成する事になるのか……」

「そうだね……メンフィル帝国の”思惑”も関係していたとはいえ、エレボニアを救う為に下したリィン君達の判断は”正しかった”事が証明されてしまったね……」

「く……ッ!それもこれも、あの腹黒女将軍の汚い策のせいよ……!あの女のせいで、リィンが自らの手で学院長を討つ羽目になったのよ!?」

ガイウスとアンゼリカはそれぞれ複雑そうな表情で呟き、サラは悔しそうな表情で唇を噛み締めた後怒りの表情で声を上げた。



「サラ教官………」

「……貴女達にとっては大切な存在だったヴァンダイク元帥の戦死の件でメンフィル帝国軍の総参謀のセシリア将軍に怒りを抱くのは無理もないけど、少なくてもヴァンダイク元帥の件でセシリア将軍を恨むのは筋違いよ。」

サラの様子をエマが複雑そうな表情で見つめている中、シェラザードは静かな表情で指摘した。

「何でそんなことが言えるのよ!?あの女がリィン達に灰獅子隊としての要請(オーダー)を出していた元凶じゃない!」

「そうね。――――――だけど、”昨日の大戦に関しての要請(
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