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八条学園騒動記
第六百六十四話 連合軍への考えその十四
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「だからのう」
「それで、ですね」
「寝首をかかれておるな」
「実際にそんな奴なら」
「外道でも事実は言われておることと違う」
「そうしたものですね」
「張献忠は確かに残虐であった」
 言われている通りにというのだ。
「また言うがのう」
「それでもですね」
「言われておる様ではなかった」
「もっとましでしたか」
「野上君は友人を殺して生首に囲まれて笑っておる者の傍にいたくないな」
「いたら教えて欲しいです」 
 これが野上君の返事だった。
「そんな奴」
「そうじゃな」
「それが答えですね」
「ましてあの男は戦ってもおったしのう」
「確か女将軍とですね」
「これが名将でな」
「名将と戦うなら」
「そんな殺戮に専念しておるとな」 
 それに血眼になっていてはというのだ。
「攻めるどころかな」
「逆に攻められてましたね」
「そうなっておったわ」
「そこにも証拠が出ていますね」
「うむ」 
 博士はその通りだと答えた。
「そういうことじゃ」
「そうなんですね」
「それでわしは確かに殺人は趣味じゃが」
「普通の人は絶対に殺さないですね」
「どんな民族でも宗教でもな」
「外道だけを殺しますね」
「そうじゃ」 
 まさにというのだ。
「それはわしの美学じゃからな」
「絶対ですね」
「そういうことじゃ」
「そうですよね、博士は」
「わしは小悪党が嫌いじゃ」
 博士は語った。
「悪党でもじゃ」
「大きなことをすべきですね」
「わしの様にな」
 まさにというのだ。
「そうしてじゃ」
「やるべきですね」
「小悪党は嫌いじゃ」
 博士はこうも話した。
「見ていて腹が立つわ」
「その辺りのドキュンとかもですね」
「あの連中は弱い者だけ虐げるのう」
「腕力のない」
「それも撮塔を組んだりしてな」
「弱い者いじめとかしますね」
「そして麻薬を売ったりもするな」
 博士は麻薬は開発しない、それも博士の美学なのだ。
「他にも下らん悪事ばかりじゃ」
「するからですか」
「嫌いでな」
「殺してるんですね」
「二百億年前からな」
 この宇宙が出来てからというのだ。
「その様にじゃ」
「していっていますか」
「うむ」
 こう言うのだった。
「だから軍隊と戦ってもな」
「連合軍みたいな軍隊ならですか」
「戦いはするがのう」
 それでもというのだ。
「命は奪わん」
「そうですか」
「それはわしの美学に反するからな」
 それ故にというのだ。
「絶対にじゃ」
「そうはされないですね」
「そうじゃ、ではな」
「これからですね」
「地球の連合中央政府国防省に向けて声明を出す」
 連合軍を動かす彼等にというのだ。
「そうするぞ」
「何で出しますか
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