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レーヴァティン
第二百五十五話 ヴェネツィアでの再会その六

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「実は」
「確か織田信長さんはお酒は飲まれませんでしたね」
「そうだったとか」
「実は下戸で」
 このことは歴史書にも書かれている、甘いものを好み酒はほんの少し飲んだだけで頭が痛くなる程だったという。
「お酒はです」
「飲まれませんでしたね」
「かなり飲むとです」
「印象ではありますね」
「ですが」
 その実はであったのだ。
「飲まれず」
「甘いものがお好きで」
「そちらを好んだとか」
「それがギャップやな」
 耕平は夕子と紅葉の話を聞いて笑って述べた。
「信長さんについては」
「実は結構気が長かったそうだしね」
 耕平には淳二が応えた。
「無用な殺戮もしなくてね」
「必要なだけ殺してな」
「残酷でもなくて」
「家臣や兵にも優しくてな」
「善政敷いてたから領民にも慕われていたよ」
「そやったな、それでお酒もな」 
 耕平も信長のこのことを話した。
「殆ど飲めんかった」
「何か漫画とかだと酒乱だったりするけれど」
「その実はな」
「そんな人だったよ」  
 淳二は耕平に笑って話した。
「おいら達と違ってね」
「というと自分等も酒好きやな」
「かなりね」
 先程と同じ笑顔で答えた。
「おいら達皆そうだよ」
「そやねんな、ほな今晩はな」
「飲もうね」
「そうしよな」
「お酒はワインにね」
 淳二は出される酒の話もした。
「ビールもあるよ」
「西の浮島の酒やな」
「そしてヴェネツィアでは楽しみにしているよ」
「日本酒をやな」
「ワインやビールもいいけれど」
「日本酒もやな」
「実はずっと飲みたかったんだ」
 このことを嗤って話した。
「こっちの世界で」
「そやったんやな」
「和食もでね」
 それと共にというのだ。
「楽しみだよ」
「ほなヴェネツィアではな」
「日本酒も飲もうね」
「そうしよな、そして今晩は」
「ワインとかビールをね」
 こうした酒をというのだ。
「一緒に飲んでね」
「楽しもうな」
「パスタにピザに」
 淳二は料理の話もした。
「生ハムもあるよ」
「生ハムもかいな」
「あとソーセージもね」
「それな、東の浮島やとな」
「そういうのないよね」
「燻製はあるねん」
 ハムやソーセージと同じ食べものはというのだ、生ハムにしても燻製であることは普通のハムと同じである。
「そやけどな」
「ソーセージないよね」
「それがしソーセージも好きやけどな」
 それでもというのだ。
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