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レーヴァティン
第二百五十五話 ヴェネツィアでの再会その一

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                第二百五十五話  ヴェネツィアでの再会
 英雄達を乗せた空船は西の浮島に着いた、停泊したのはデルフォイだった。 
 英雄は港に降り立って仲間達に話した。
「もうかなりな」
「長い間、ですね」
「ここに来ていなかったがだ」
 紅葉に対して話した。
「今こうしてだ」
「再び来ましたね」
「時が来たとな」
 その様にというのだ。
「思っている」
「そうですか」
「今はな」
「条約を結んで」
「帝国とな」
「そのうえで、ですね」
「共に海の魔神と向かう時が来たとな」 
 その様にというのだ。
「思っている、今はな」
「そうなのですね」
「そうだ、それでだが」
 英雄はさらに話した。
「俺達への歓待だが」
「凄いですね」
「そうだな」
 見れば港全体で迎えている、そして目の前にはだ。
 久志達もいる、英雄は彼等も見て紅葉に話した。
「ここまでとはな」
「これが国と国の外交ですね」
「その儀礼だな」
「そうですね」
「それも大国同士になるとな」
 それならというのだ。
「こうなるな」
「港全体が見事に飾られ」
「船の一隻一隻までな」
「満艦飾ですね」
「そうだな、軍楽隊の演奏にだ」 
 それも大々的に行われている。
「そしてだ」
「軍も着飾っています」
「華やかにな」
「そしてですね」
「あいつもだ」
 久志も見て話した。
「あの通りだ」
「礼装に身を包まれています」
「そうだな」
「そして私達もです」
 ここでだ、紅葉は話した。
「この通りです」
「着飾っているな」
「はい」
 まさにというのだ。
「幕府の最高の礼装で」
「飾ることも外交でな」
「礼儀ですね」
「そうだな、ではな」
「これよりですね」
「あいつ等と会ってだ」
「ヴェネツィアに向かいますね」
 紅葉は英雄に問うた。
「そうされますね」
「そうする、ではな」
「はい、これより」
「あいつ等と会おう」
 こう話してだった。
 英雄は紅葉との話を止めて久志の前に出た、そのうえで彼の前で言った。
「久しいな」
「ああ、元気そうだな」
「この通りだ」
 まさにというのだ。
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