第二十九話 夏休みにはその二
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「それはないでしょ」
「ホワイトで有名だしね」
「世界的にね」
「だったらそっちは心配ないわね」
「ええ、むしろね」
留奈はさらに言った。
「暇でぼんやりしてるより」
「忙しい方がなの」
「むしろいいでしょ、時間もすぐに過ぎるし」
このこともあってというのだ。
「そうでしょ」
「留奈は身体動かすの好きだしね」
「卓球でも身体動かすのよ」
自分が部活でしているスポーツもというのだ。
「だからよ」
「身体を動かして」
「それでね」
そのうえでというのだ。
「時間が早く過ぎる方がね」
「いいのね」
「暇よりもよ」
またこう言うのだった。
「むしろね」
「それでなのね」
「そう、だからね」
理虹にさらに話した。
「多少忙しい方がよ」
「あんたはいいのね」
「ええ、じゃあね」
「それならなのね」
「夏のああした場所は忙しいから」
「観光客一杯来てね」
「だからね」
それでというのだ。
「私もね」
「受けるべきっていうのね」
「そう思うわ」
こう言い切った。
「受けるべきよ」
「そうね、賄いも出るっていうし」
理虹はそこを見て話した。
「これはいいわね」
「賄い出たら」
一華はそれならと述べた。
「食費浮くしね」
「それ大きいでしょ」
「ええ」
理虹のその言葉に頷いた。
「何か朝早いけれど」
「まあ早起きは慣れてるしね」
「部活の朝練と変わらないしね、はじまる時間」
「それじゃあね」
「もういいわね」
「これでね」
こう話してだった。
五人は面接を受けることにした、バイト先までの交通費は定期があるのでそちらの問題もないことも大きかった。
それでだ、五人はそれぞれ募集に応じてだった。
面接を受けた、面接は授業が終わって八条学園のすぐ傍のビーチに行けばそこで出来た、そこの海の家にだった。
書いた履歴書に顔写真を貼って持って行って面接を受けるとその日の夜にだった。
「採用されたわね」
「そうよね」
「しかも五人全員ってね」
「あっさり決まったわね」
「そうなったわね」
次の日五人でクラスで話した。
「それはね」
「それじゃあね」
「夏休みになったら」
「アルバイトもしましょう」
「この面子でね」
「それでなんだけれど」
かな恵がここで言ってきた。
「成海っち達もあそこで面接受けてたらしいの」
「そうなの」
一華が応えた。
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