第十七話―火の影、里を照らし
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省けたな。」
満足そうにうなずく角都に対し,柱間は落ち着いた様子で話す。
「先に忠告しておく。早急に立ち去れ。向かってくるなら容赦はできぬ。だが,直ちにここから退去し,里に危害を加えぬのであれば命までは取らん。いかがする。」
しかし,もちろんそのような忠告に素直に従う角都ではない。
「フン,愚問だな。俺の目的は貴様の命,ただ一つ!」
ダッ!
柱間の言葉を一笑に付し,角都は硬化した拳で柱間に向かって殴りかかる。
「土遁・土……」ドカァッ!!!
「!!?」
しかしそれより早く,角都の背後にいた巨人像が角都を上から押し潰すように拳で殴りつけた。
木人の術――木遁から巨人を作り出す術であり,かつて柱間がうちはマダラと激突した際,マダラの完成体須佐能乎に対抗するために生み出された。
柱間の得意忍術の一つなだけあって,その威力は絶大である。
「ぐあ……」
角都は全身硬化で辛うじてガードし踏みとどまったものの,木人の体重を下から支えるような状態となり身動きが取れない。
そんな角都に対し,柱間は再び声をかける。
「先ほどまでサスケ,サイゾウと戦っておったのだろう。あやつらはタダでやられるほどヤワな忍ではない。お主にもかなりのダメージが蓄積しておるはずだ。今一度申す,早急に立ち去れ。さすれば命までは取らん。」
〜〜〜〜〜
フッ!
「そこだ!」
「……!」
ドカッ!!
「くっ……!」
飛雷神で飛んだ扉間に,銀角の攻撃がクリーンヒットする。
金角同様,銀角も九尾のチャクラを開放し,その力をコントロールしていた。
扉間のチャクラが切れかかっていることも相まって,銀角は確実に「忍界最速」の動きをとらえ始めている。
(速い……もはやヤツの攻撃を避けることさえ困難になってきた。逆にこちらの攻撃は滅多に通らん。マズいな……。)
扉間の頭脳を以ってしても,九尾の圧倒的な力に対しては,もはや活路が見出せないでいた。
「動きが鈍く……なってるぜ,千手扉間……?もうチャクラも……限界らしいな……。ずいぶん手こずったが……今度こそ終わりだ……。」
扉間に向かって,ジリジリと距離を詰めていく銀角。
(ここまでか……!すまぬ兄者,里を……)
「くたばれ……!」
ビュッ!!
(……!?……このチャクラは……)
フッ!ドサッ!
「くっ……!」
扉間は最後の力を振り絞り,飛雷神で銀角の攻撃を辛うじて避ける。
もはや体力が残っていない扉間は,うまく着地することさえできず飛んだ先で倒れ込んだ。
「チッ……,まだ動けたか……。無駄な抵抗を……さっさと終わらせて……楽にしてやるというのに……。」
そう
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