第十七話―火の影、里を照らし
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で終わる訳には……。」
サスケ,サイゾウ共に辛うじて意識は保っているものの,もはや這って動くことさえ不可能なほど弱っていた。
「その状態ならもう不可能だろうが,これ以上派手に騒ぎ立ててくれるな。俺の標的は火影ただ一人。ヤツにまみえるまでは隠密に行動せねばならん。」
角都が捨て台詞を吐いた,その時である。
「……!!?」
ズドン!!!
「なんだコイツは……!?」
角都の目の前に突如,巨大な人型の像が降り立った。
「次から次へと……今度は何だ。」
「あれは……!」
「まさか……っ」
サスケとサイゾウも,倒れた状態で辛うじてその巨人を見上げる。すると,驚く二人の背後から声が聞こえた。
「よくぞ頑張ってくれたな,サスケ,サイゾウ。」
その声を聞き,サスケとサイゾウに背を向けていた角都が振り向く。
「まさか……。」
「カツユ!」
「はい!」
その男の指示を受け,二匹のナメクジがそれぞれサスケとサイゾウにチャクラを供給する。
「カツユ様……!」
「ダメージが回復していく……。」
治療を受けたサスケとサイゾウはゆっくりと立ち上がり,後ろを振り返った。
その様子を見た角都も,驚きを隠せない。
「医療忍術を施す口寄せ獣だと……!?」
「火影様!なぜここに……!?」
「目をお覚ましになったのですか!?」
「うむ。ワシがいない間,心配と苦労をかけてすまなかったな。よくやってくれた。あとはワシに任せよ。」
驚く二人に対し,千手柱間が答える。
「我々も共に戦います!」
気力も体力も取り戻したサスケに対し,柱間は異なる指示を与えた。
「いや,ここはワシが受け持とう。そなた達は扉間の援護に向かってくれ。」
「扉間様の?」
「うむ。扉間も相当な強敵と戦っておる。そなた達の援護が必要だ。それに……」
そう言って柱間は角都に目を向ける。
「あやつはワシを探していたようだしの。ワシが相手をするまで止まるまい。こちらの心配は不要だ。」
「しかし……」
「行くぞ,サスケ。」
「サイゾウ……。」
柱間の身を心配するサスケに対し,サイゾウは柱間の指示に従うように催促する。
「火影様の戦いだ。俺たちがいたところで邪魔になるだけさ。急ぐぞ。」
「……分かった。火影様,どうかお気をつけて。」
そう言い残し,サスケはサイゾウと共にその場から立ち去った。
一方の角都は,そんな先ほどまで戦っていた二人のことなど目もくれず,柱間に集中している。彼にとっては,柱間以外の人間の生死などこの際どうでも良いのだ。
「貴様が千手柱間か。」
「いかにも。」
「探す手間が
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