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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第4章 姉妹編
第16話 加入
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グレイ!あんたら、私と結婚したいと思ったことなんかないよな?」
「はぁ?何言ってんだウル。そんなことあるわけねえだろ」
「ウルは師匠で尊敬もしているが、俺にとっては母親みたいなものだ。そんなことは考えたこともないな」
ウルの問いかけに、グレイとリオンは当たり前だろといった雰囲気で言葉を返す。
「ほらな。エルザだって、親代わりで育ててもらったマスターにそんな感情抱かないだろ?」
ウルとグレイ、リオンの会話を聞いた6人は、「そ、そうね、そうだわ」といったように、少しずつ、正気を取り戻す。
「それに、あの2人がいたからって、アレンが私たちのこと嫌いになるって理由にはならないじゃない。それに…」
ウルティアがさらに宥めるように声を掛ける。そして、含んだように言葉を一度止める。
「あの2人と仲良くなれば、私たちの知らない、アレンの過去を聞き出せるかもしれないわ…ふふ!」
ウルティアはどこか楽しそうにそう呟いた。その言葉に、先ほどまで落ち込んでいた6人に衝撃が走る。そう、6人、いやウルとウルティアを含め、アレンに恋心を抱いている8人は、アレンの過去を、出会う前若しくはフェアリーテイルに加入する前について全く知らないのだ。
「…知りたいと思わない?アレンの過去のこと」
ウルティアのこの言葉を皮切りに、当初暗い雰囲気で進んでいた6人の会議は、ウルとウルティアを含め、8人に増え、どうやってヒノエとミノトと親睦を深め、あわよくばアレンについての話を聞くか、の作戦会議へと変更された。そして、そんなとんでもない会議が繰り広げられているということは、もちろん、アレンが知るよしのないものだった。

さて、時を戻し、朝食を終えたアレン、ヒノエ、ミノトの3人はフェアリーテイルへと向かっていた。時刻は8時を少し回った頃で、まだフェアリーテイルの酒場は人が疎らであった。きちんと見回したわけではないが、カウンターにマスターとミラがいる程度で、いつも通りの、閑散とした朝の酒場であった。
「おお、相変わらず早いのぅ、アレン。お二人さんも、おはよう」
「おう、マスター。それにミラも」
「おはようございます。マカロフさん、ミラさん♪」
「おはようございます」
マスターの挨拶に、アレン、ヒノエ、ミノトが返す。
「お、おはようございます」
そんな3人に対し、ミラは少し緊張した面持ちで、挨拶をした。その緊張は、言わずもがな、ヒノエとミノトに対してである。
「あら、ミラさん、私達に敬語は必要ありませんよ♪」
「ええ、姉さまの言う通りです」
「い、いえ、でも…お2人も敬語ですし…」
ヒノエとミノトの言葉に、ミラは驚いたように困惑する。
「ふふ、私達が敬語なのは、いわば癖のようなもの。どうか、皆さんがアレンさんに接するように、私達にも接して頂けますか?♪」
「姉さ
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