第4章 姉妹編
第16話 加入
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かように?」
ミノトはヒノエとの会話に一段落つけると、今度はアレンに声を掛けた。
「俺は、とりあえず2人のフェアリーテイル加入に同行しようかと思います。その後はちょっと作りたいものがあるのでそれに時間を割くといったところですかね」
「あら、それはありがたいですわ♪」
「なるほど。承知いたしました」
アレンの言葉に、ヒノエとミノトは短く答える。そうして食事を済ませた2人は、身支度をすませ、揃ってフェアリーテイルに向かうのであった。
さて、時は昨日に遡り、アレンとヒノエ、ミノトが去った後のフェアリーテイルの酒場。男性陣と一部の女性陣はというと、ヒノエとミノトが去った後でも、2人のことで大盛り上がりであった。
「めちゃめちゃ綺麗な人だったなー」とか、「アレンの女じゃないなら俺にも希望が…」とか、「竜人と人間の間に愛は育めるのか?」とか、「アレンと同じようにフェアリーテイルに入ってくれるのか?」など、それぞれが酒を酌み交わしながら大層ご機嫌な様子であった。
だが、そんな盛り上がりを見せていた酒場であったが、特定の女性陣がテーブルを囲むようにして座っている場所は重苦しい雰囲気に包まれていた。此度の件について、緊急会議が催されていたのだ。
「…すごい、綺麗な人たちだった…ゾ」
「…幼馴染…赤ん坊の頃から…」
「…一緒にお風呂…就寝…」
「…竜人族…120歳…でも見た目は24歳…」
ソラノ、エルザ、カグラ、ミラがまるで呪術を呟くように言葉を発する。ユキノとカナは、呟く気力もない様子で、まるで死んだ魚のような目をして、虚空を見つめていた。
「なーに落ち込んでんだ、皆して」
「まるで廃人ね…」
そんな6人の様子を見かねて、隣のテーブルに座っていたウルとウルティアが声を掛ける。
「…2人はなんとも思わないのか?」
「いや、そりゃ驚きはしたけどさ、それだけだよ」
エルザは信じられないといった様子でウルに詰め寄る。
「アレンに、あんなに綺麗な…もはやお母さんと言える存在がいたなんて…しかも、2人も」
「そこよ、そこ。そこが一番大切なんじゃない」
ミラの消え入りそうな声に、ウルティアが反応する。
「…どういう意味だゾ?」
「あのねえ、アレンは赤ん坊の頃から、あの2人に、つまりは育ててもらったわけだ」
「そういう、話しだったな、はは…」
ソラノの問いに、ウルティアは呆れたように答える。それに対し、カグラが思い出すように言葉を続けた。
「全く…あの2人がどう思っているかは別としても、アレンが、母親のようだったその2人に、恋愛感情を抱くと思う?」
ウルの言葉に、6人は「はっ」と何かに気付いたように顔をあげる。
それを見たウルが、思いついたように酒場をキョロキョロと眺める。そして、目当ての男2人を見つけ、声を掛けた。
「リオン、
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