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あいつの女ということに強引にさせられて
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 ある日、お母さんが帰ってきて、いちごがお風呂に入っている時、私に

「ねぇ すぐり もう少し、家に入れてくれない? あなた、洋服のモデルして、稼いでいるんでしょ」

「お母さん 私 モデルったって 一度きりよー それに、毎月3万 入れているじゃあない 夕御飯のおかずだって、たまに、買ってきてるし いちごの身の回りも面倒みているし、ずいぶん、楽になってると思うよ 私、いちごに大学に進んでほしいから、学費を貯めているのよ お母さんこそ いちごのこと考えている? お洋服とか化粧品 もう少し、始末したらどうなの!」

「なによー その言い方 さんざん世話掛けてきてー 私だって 我慢してるのよー いちごのことだって! かわいそうな思いさせたくないって!」

「お母さん そんな 大きい声出さないでー いちごに聞こえちゃう お願い」

「ごめんなさい でも 考えておいてね いろいろと出費があるし、私の給料も上がんないのよー」

 その場、それで終わったが、私には、どう考えても、生活が苦しくなっているとは思えなかったのだ。以前に比べても、何にも贅沢はしていない。だけど、お母さんはだんだん洋服とか下着とか化粧品が派手になっている気がしていた。

 次の日、お母さんが帰ってくる前に、いちごが

「お姉ちゃん ウチ やっぱり、高校出たら働くよ ウチは大学なんて贅沢だよ」

 やっぱり、聞こえていたんだ。私は、ますます、あの人への憎悪が高まっていた。

「なにいってんのよー いちごは好きな勉強続けなさい お姉ちゃん そのために働くからー お姉ちゃんの夢なのよ いちご 大学行くのよ」

「だってさー そんなお金 ないよー」

「大丈夫だって ちゃんと貯めているから 安心しなさい だけど、公立だよ 私立はちょっと苦しい」

「うん そのつもりだけどさー お姉ちゃんだって もっと 遊びたいだろうし、おしゃれも・・」

「ううん 私は ちゃんと遊んでいるし おしゃれも・・この前見たでしょ じゅうぶんよ あなたは、そんなこと考えないで、目標ぶれさせないでね」

「うん わかった」

「ただし お母さんには 内緒ね あのね いちご ここから通えない大学ね あなたは、独り生活するつもりでね」

「ふーん 独り生活かー できるかなー」

「できるわよ 寮でもいいからね 私が面倒みるわ 頭に入れといて 大学選んでね」

「うん お姉ちゃんのいう通りにする」
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