第3章 帰還編
第14話 謝罪
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に頼めば、た、沢山のアレンと…)」
「(こ、これは後できちんとOHANASHIすることが増えたわ…)」
エルザやウルティアなどが俯いてぶつぶつと呟いている。
「…だがな、もちろんデメリットもある。一つは魔力を分身した数だけ分割しちまうから、単純に、2人に分身すると、本体含め、1人の力は俺本来の力の半分になってしまうってことだ」
その言葉を聞き、ナツの目がキランッと輝く。
「ってことは、50人くらいになってる今のアレンは、1人につき本来の2%の力しか持ってねーってことか!それなら俺でもボコボコにできるぞ!!」
ナツはそう言い残し、一人の分身体のアレンに向かって殴りかかる。
「おお、計算ができるようになったんだな、ナツ!俺はうれしいぞ!」
アレンはナツの成長を嬉しそうにしながら、向かってくるナツの腹に拳を決め込み、カウンター奥にまで吹き飛ばす。
「…2%のアレンにですら瞬殺かよ…」
ラクサスが呆れたように、吹き飛ばされたナツに向かって言葉を投げかける。ナツを吹き飛ばしたことなど、まるでなかったかのようにアレンは言葉を続ける。
「そしてもう一つは、分身が、俺や分身の意思とは別に、攻撃を受けるなどして消えてしまった場合、その分身に分け与えていた力も消えちまうってことだ。んで、最後が…」
含んだように言葉を詰まらせたため、皆は怪訝な表情でアレンを見つめる。
「魔力が不足した状態で使うと、発動しないだけでなく、最悪死ぬってことだな」
死ぬという言葉に、皆が驚きの表情を見せるも、その驚きを言葉にされる前に、アレンが続けて言葉を発した。
「まあ、俺もそこまでバカじゃないから、心配する必要はない。余計なことも話しちまったが、とりあえず、これで皆に修行がつけられるってのは理解してもらえたかな?」
その言葉と同時に、アレンはすべての分身を解除する。酒場に溢れかえっていたアレンの分身体は忽然とその姿を消した。先ほどアレンに吹き飛ばされたナツが、起き上がる。
「…っ!やっぱアレンはすげーや!!よし、今すぐ修行開始だ!!!!」
「「「「「「「「「「って、アレンがちゃんと回復してからにきまってんだろうが!!」」」」」」」」」」
ナツのやる気に満ち溢れた言葉は、フェアリーテイルメンバーの言葉によって、ことごとく遮られることとなった。
さて、アレンが影分身を披露した直後、アレンは「じゃあ、俺は医務室でゴロゴロしてるぜー」と言って酒場から去っていったので、皆も解散の流れとなった。だが、その流れをマカロフが止めるように声を掛ける。
「ああ、すまんが、わしからもお主たちに伝えておきたい大事なことがある」
マカロフの言葉に、皆の足が止まり、視線がマカロフへと集中する。
「なんだよ、じっちゃん、大事なことって」
「むぅ…まあ、だが、その前に…ラクサス
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