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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第3章 帰還編
第13話 評議院
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出した。
「エルザ!ミラ!頼めるかの?」
マスターは二人を名指しで指名する。
「っ!もちろんですマスター」
「わ、わかりました」
2人はあたふたしながらも、足早に階段を降りる。
「では、準備ができ次第、参りましょう」
「あいよ」
そうして、エルザとミラがアレンの分も含め、軽い身支度を整える。
その間に、ラクサスが声を掛けてくる。
「…おい、本当にいいのか?俺はフェアリーテイルの一員じゃねーから、どうにでもできるぞ」
「いいんだよ。殺されるわけじゃあるまいし。それに、お前はそれ以上問題を起こすな」
ラクサスの言葉に、アレンが淡々と答える。
アレンはエルザとミラを引き付ける形でラハールたちと共にギルドを後にする。
背中からは、「くそー−っ!!」というナツであろう声が聞こえたが、アレンたちはその声に足を止めることなく、ギルドを去っていった。

アレンとエルザ、そしてミラは、ラハール率いる評議院拘束部隊と共に、評議院へと向かっていた。途中、馬車に乗るまではエルザとミラに支えて貰いながら歩くこともあった。その様子をみたマグノリアの住民は、評議院と共に馬車に乗り込むアレン達の姿を目撃した。、フェアリーテイルと交流の深いものがメンバーに事情を聴きに行き、それを広めるなどした結果、マグノリアの住民からも、評議院を非難する声が上がったのは言うまでもない。
馬車に乗り込むと、アレンは対面に座るラハールへ声を掛ける。
「…仕事とはいえ、あんたも大変だな」
そんなアレンの言葉に少し驚きながら、他の評議員たちと顔を合わせると、アレンの方に向き直り、全員が頭を下げてきた。その様子をみて、エルザとミラが目を見開く。
「…此度の無礼、心からお詫び申し上げる。そして、アクノロギア討伐、心より礼賛申し上げます」
「そう硬くならなくていい、気にしちゃいない。あんたの、評議院の立場も理解しているつもりだ」
アレンがそう呟くと、ラハールは感極まった声で、一言呟いた。
「っかたじけない…」
ラハールのその言葉を聞き、先ほどまで怒りが表情に出るほどであったエルザとミラであったが、二人で顔を見合わせ、苦笑いできるほどにまで落ち着きを取り戻した。…と思いきや、それも束の間。
アレンのケラケラ笑いや明るい性格で、馬車内の雰囲気が少しずつ活気ある雰囲気になる。いや、それ自体はよいのだが、ラハール以外の評議員が「サインください」だの「ずっとファンでした」だのと、男女問わず弾丸のようにアレンに話しかけるため、再びエルザとミラの顔に、「私たちを差し置いて…」と怒りが滲んでいた。

評議院についたアレン達一行は、少しの休憩を経て、上級魔導士たちのいる会議室へと入っていた。エルザとミラは当初、聴取に参加させるつもりのなかった上級魔導士たちであったが、2名の強い希望もあ
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