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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第3章 帰還編
第13話 評議院
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!せめて、先送りとかにはできないんですか?」
ジュビアがラハールに詰め寄るが、ラハールはそんなジュビアを見向きもせずにアレンの方へと歩み始める。評議院としては、一刻も早く先の情報を聞きたいのである。アレンが階段を降りきったところで、タイミングよくラハールが目の前に来る。
アレンはため息をつきながら両手を前に突き出す。その様子を見て、フェアリーテイルのメンバーが、怒りとやるせなさでプルプルと震え始める。死に物狂いで自分たちのために、街のために、国のために戦い、守り抜いたアレンが連れていかれてしまう。2階にいるエルザやミラ、カグヤも我慢ならないといった様子で怒りの表情を見せている。
「っ!!もう我慢ならねー!!!評議院だろうが俺はやるぞ!!!!」
ナツが拳に炎を纏わせながら、評議院を睨みつける。その様子を見て、ラハールの後ろに控える評議員が一斉に臨戦態勢に入る。
他のメンバーも、真っ向から立ち向かおうという姿勢を見せ、ナツと同じように大声を上げて阻止しようとする。暫くそんな一触即発の様子が続いたが、ある者の怒号で収まりを迎える。
「やめんか!!!!!!!!!!」
声の主はマスターであるマカロフであった。そんなマスターの声に、皆が一瞬で静まり返る。
はあ、と小さくため息をつくと、徐に口を開いた。
「ラハールとやら、アレンを本気で逮捕するつもりはないのじゃろう?」
「はい。器物破損などはいわば口実。我々も、そこについて言及するつもりはありません。ですが、此度の件評議院としては、一刻も早く事情を聴いておきたいというのが本音です。拘束期間は2日程度と考えております」
マカロフの言葉に、ラハールははっきりと答える。
「っ!!だったらてめーらがギルドに来て話聞けばいいだろが!!今回もエーテリオン打ち込もうとしたこと、俺らは忘れてねーぞ!!」
ナツが収まりきらない怒りをぶつける。
「黙れ!ナツ!!」
マカロフが再び声を荒げる。ナツは悔しそうに歯を食いしばる。
「ならば…手錠は必要あるまい?アレンを犯罪者のように連行するのは、さすがのわしも許容できんぞ?」
マカロフは低く、唸るような声でそれを告げる。
「もちろんです。元より、手錠をかけるつもりはありません」
「あ、そう?」
その言葉を聞いて、アレンはなーんだ、といった具合で手を下す。
「それと、もうひとつ、ギルドから2名の同行者を出すことを許可してもらう。アレンはまだ歩行もままならん。介助が必要な時もあれば、緊急で体調が悪化することもあるじゃろう。それが許可できないのであれば、評議院の命令であろうと、アレンを連れ出すことは許さん」
マカロフの言葉に、少し悩む素振りを見せるラハールであったが、
「いいでしょう。許可いたします」
それでアレンを連行できるのなら、と責任を負う形で許可を
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