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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第3章 帰還編
第12話 収束
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、アレンが意識を回復したとの報告を受け、玉座に間にいる皆が表情を緩めていた。
「目を、お覚ましになられたのですねっ!」
ヒスイ王女が明るい声で答える。
「あのアクノロギアを下すとは、なんという強さと有志よ!」
アルカディオスが大声で称賛の言葉を発する。
天災ともいえる、黒竜の討伐、しかも単騎で成し遂げるなど、普通であればありえないことなのだ。そのありえないことをやってのけたアレンは、英雄とまで呼ばれつつある。
「目を覚ますことを信じ、英雄感謝祭を準備しておいてよかったな、ヒスイ」
国王が嬉しそうに言葉を発する。
「アクノロギアを討伐し、この国を救って頂いたアレン様、フェアリーテイルの皆さまに恩返しをしなければなりませんからねっ」
ヒスイ王女は、無邪気な子どものように手を叩いて言った。
「しかし、こう、なんとかしてアレン殿を王国軍にスカウトできないものか…」
アルカディオスが神妙な顔で呟く。
「もしそうなれば、強大な戦力となりますな」
国防大臣のダートンが興奮したように答える。
「気持ちはわかりますが、無理強いはいけませんよ。彼は、フェリーテイルの魔導士なのですから」
ヒスイは屈託のない笑顔でそう答えた。

アレンが目を覚まして1週間が経過した。まずアレンが求めたのが、入浴であった。2週間以上身体を拭くのみで、入浴していなかったため、不快感は否めず、シャワーだけでも浴びたいと考えたのだ。だが、目覚めて2日目ですら、アレンの身体は、まだ日常生活を送るのに些少の困難があり、通常歩行することも難しかった。そんな様子を見かね、ミラが「私が一緒にシャワーに入ってあげる」と発したことで、その場にいたエルザやカグラを焚きつけてしまい、第一次シャワー大戦が発生した。まあ、そこにウルなどがいなかったのは不幸中の幸いであった。「私の方が優しくできる」だの、「私なら隅々まで洗ってあげられる」などと壮絶な戦いを繰り広げていたが、それはある男の乱入によって収束にむかった。
「俺がついてってやるよ」
それは、ラクサスであった。ラクサスは固まっている3人を横目に、アレンに肩を貸し、ベットから降ろして立ち上がる。暫くそんな様子を見守っていた3人であったが、すぐに理性を取り戻し、ラクサスを引き留める。
「おい、ラクサス!お前は関係ないだろう」
「引っ込んでて」
「これは私たちの話よ」
エルザ、カグラ、ミラがラクサスに問い詰めるように言葉を掛ける。もしこの言葉を浴びせられたのが、ナツやグレイであったなら、「すみませーん」で終わり、アレンであれば「あ、はい」と決着がついていただろう。他のメンバーに関しても、似たような言葉を返していたに違いない。だが、ことこの場にいるのはラクサスであり、そんな3人の威圧など、全くものともしないのであった。
「いい加減き
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