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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第3章 帰還編
第12話 収束
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引退したのは痛いな。こうなると予想できていれば、無理やりにでも辞めさせなかったものを…」
評議院の解釈はあながち間違っておらず、アレンがこの対応に関して別段気にすることはないだろう。だが、彼らが思っている以上に、フェアリーテイルだけでなく他の組織や集団の怒りに触れてしまうこととなるが、それはもう少し先の話。

アレンの意識の回復は、即座にフェアリーテイルのギルドメンバーや、他ギルド含め、フィオーレ王国全体に瞬く間に情報が広がった。フェアリーテイル内では、それこそ宴のような騒ぎであり、泣いて喜ぶもの、これでもかと笑って喜ぶものなど、もはや仕事どころではなかった。そんなどんちゃん騒ぎの原因とも言えるアレンだが、当の本人は、まだ一人でベットから動くのが難しい状態でいる。別にずっと寝ていたいという意味ではなく、左腕と右足が特に動かしずらいのだ。
目覚めてすぐ、ポーリュシカとウェンディが医務室にて、アレンの軽い問診を行っていた。さほど大きな医務室ではなかったが、中には、先の3人に加え、マカロフ、ラクサス、ナツ、グレイ、ジェラール、リオン、ガジル、エルザ、ミラ、カグラ、ウルティア、カナ、ルーシィ、ウル、そして、ハッピーとシャルル、リリーもいた。
余談だが、ウェンディはポーリュシカが匂いと雰囲気が天竜グランディーネと同じことに気付き、一悶着あったのは言うまでもない。
「そうだね…とりあえず、もう命の心配はしなくても大丈夫だ」
ポーリュシカの言葉に、その場にいたもの全員がほっとしたような表情を浮かべた。
「ただしだ…」
ポーリュシカが念を押すように言葉を続ける。
「1週間は、絶対安静だよ。内臓も筋肉も骨も、全部がダメージや疲労でやられてる。特に、左腕と右足、ここに来た時には骨が何カ所も折れ、あまつさえ骨が飛び出してる状況だったんだ。固定しているとはいえ、無理に動かすんじゃないよ」
ポーリュシカの言葉に、皆が落ち込んだ様子を見せた。
「…そうか。まあ、これまで戦い続けてきたんだ。ちょっと、ゆっくりするよ」
アレンは明るく振舞う。
「…アレン」
ジェラールが言いづらそうに声を掛ける。
「なんでお前が落ち込んでんだよ、ジェラール」
アレンはケラケラと笑って見せるが、それでもジェラール含め、皆の表情は暗い。
「…俺の今の状況が、自分たちのせいだと思ってんなら、お門違いだぜ。俺はアクノロギアと戦って傷ついたんだ。お前らのせいじゃない。…そんなことより、お前らに話しておかなければならないことがある」
アレンはそんな雰囲気を感じ取り、真剣な声で皆に語り掛ける。
「特に、ナツ、ガジル、ラクサス、ウェンディ…」
アレンは、4人を名指しで呼ぶ。呼ばれた4人は目を見開き、アレンの言葉を待っていた。
「…アクノロギアは…生きている」
アレンの言葉に、皆
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