第七十話 詰所はお家その二十二
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「まさか学校の先生は皆聖人君子と思ってるの?」
「そんなの有り得ないですけれどね」
「流石にね」
「というか僕学校の先生嫌いですから」
「またそこで新一君の好き嫌いね」
「いい鉄は釘にならなくて」
新一君はこの言葉を出してきました。
「いい人は学校の先生にならないです」
「それは流石に偏見でしょ」
「そうですか?」
「極論よ。けれどね」
新一君の言うことは極論でもです。
「そんな先生も親もね」
「それで僕最初からなんですよ」
「部活には入らないの」
「そんなとこに入ったら大変ですからね」
「そうなのね」
「ですから好きにしています」
部活に入らずにというのです。
「暴力とか絶対に嫌なんで」
「むしろそんな先生がいること自体が信じられないけれど」
「うちの中学校でいつも肩を思いきりゆすって歩いてましたよ」
「ふんぞり返って?」
「はい、傲慢そうに」
「自分には暴力があるからやりたい放題って感じね」
「事実そうでした」
年齢も体格も地位もずっと上でしかも誰も罰する人がいないとどうなるか、無法地帯みたいなお話でした。
「やりたい放題でしたよ」
「それで新一君もなのね」
「部活は入らないで」
それでというのです。
「やっていく様になりました」
「本当に部活入ったことないのね」
「入ろうと思ったらその現場たまたま見まして」
「剣道部だったわね」
「どの部活にしようか色々見ていたら」
そうしていたらというのです。
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