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夢幻水滸伝
第二百四十七話 獣の大軍その十三

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「それでや」
「政にはですね」
「官吏の人達とや」
「統治の仕組みは必要で」
「それでや」
 その為にというのだ。
「その統治の仕組みをな」
「整えますね」
「そうするわ」
 実際にというのだ。
「ここはな」
「そうされますか」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「治めてくわ、人と仕組みなくしてな」
「治まりませんね
「それはこの世界でも同じやさかいな」
「若しそうしたものがないと」
 紅美も言ってきた、食べているのはすっぽんの周りにあつ青梗菜だ。香辛料と醤油で美味く味付けされている。
「私も実感しました」
「実際に統治をしてやな」
「はい、とてもです」
「治められんな」
「そして秩序もなくなります」
「無秩序やとな」
「困るのは民です」
 施に対してはっきりと述べた。
「ほんまに」
「そやからな」
「統治の仕組みは整えますね」
「官吏も増やしてな」
「そうしますね」
「これからな、それで次の話やが」
 施はこちらの話もした。
「さて、どちらがするか」
「それですね」
 王が応えた。
「ほなです」
「自分がか」
「お話させてもらいます」 
 こう施に答えた。
「そうさせてもらいます」
「ほなな」
「では食べながら」
「頼むわ」
「それでは」
 こう言ってだった。
 王はここでお茶を飲んだ、そのうえで施に話した。
「これからです」
「話してくれるな」
「そうさせてもらいます」
「ほなな」
「お茶も飲んで」
「お茶は飲むもんや」 
 施は笑顔で述べた。
「そやからな」
「飲んでええですね」
「幾らでも飲むんや」
「ほなそうしながら」
「話してくれるか」
「喜んで」
 王は微笑んで頷いた、そうしてだった。
 自分自身の現在に至るまでの話をした、それは彼自身が思っているよりも遥かに面白いものであった。


第二百四十七話   完


                   2022・2・22
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