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夢幻水滸伝
第二百四十七話 獣の大軍その十

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「暫くは過ごします」
「そうですか」
「ではですね」
「勢力拡大よりも」
「そちらに力を入れますね」
「そうします、統一したなら」
 それならというのだ。
「そうしようと考えていましたし」
「そうですか、勢力拡大よりもですか」
「省を豊かにすることですか」
「そのことを目指しますか」
「そうお考えでしたか」
「産業革命は成っていて」
 この世界の中国ではそうであることも話した。
「そして結構な技術レベルですが」
「流石にアメリカや日本よりは劣りますね」
「まだ船は石炭で動いています」
「火薬は黒色火薬になっていますが」
「灯りもガスのものです」
「しかしその技術もです」
 蒲は自分の起きた世界では二十世紀初頭かどう悪く見ても十九世紀末期頃の技術レベルと見つつ話した。
「まだまです」
「よくなりますね」
「研究を続ければ」
「左様ですね」
「はい、ですから」
 それ故にというのだ。
「技術の研究にも力を入れたいです」
「そうですか」
「そちらもお考えですか」
「そうなのですね」
「そして私の職業は獣使いですが」
 それでと言うのだった。
「まだ江西省には多くの獣やモンスターが棲息していて」
「少し多過ぎてです」
「生態系のバランスが悪いと言われていますね」
「近頃大発生していて」
「その為に」
「そうして民を襲い田畑を荒らしてもいます」
 このことも言うのだった。
「ですから」
「退治ですか」
「それも進められますか」
「そうされますか」
「獣害はです」
 まさにそれはというのだ。
「退治して減らすことですね、そして仲間になりたいなら」
「加える」
「そうするのですね」
「これまで棟梁がそうされている様に」
「そうします、あと私が持っている企業は」
 こちらの話もした。
「もう譲渡します」
「そうされるのですか」
「今や江西省一の企業ですが」
「そうされますか」
「今の社長さんに。会長職を退き」
 そうしてというのだ。
「持っている株も全て譲渡します」
「そうされますか」
「もう全ての関係を断つ」
「そうされますか」
「今の社長さんはじめ経営陣の方々は確かですし」
 そうした者達でというのだ。
「社員の方々も真面目な方ばかりなので」
「任せられる」
「だからですか」
「もう譲渡されますか」
「それにこれからは江西省の棟梁としての統治があり」
 こちらの仕事があるというのだ。
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