第八十話 地下神殿の死闘・後編
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きさに育つとそれをバレーボール大まで圧縮させた。
「再びコンデンセイションで水玉を10メイルほどまで育ててまた圧縮。もう一度育ててまた圧縮……」
圧縮圧縮また圧縮……
圧縮を繰り返した水玉は乳白色にまで変化した。
「マクシミリアンさま……」
「静かに、最後の仕上げだ」
最後の仕上げとして、大量の水を圧縮させた水玉に、ありったけの魔力をかけて凍らせ、凍らせた水玉の外周を5メイルほどの氷で補強する。
『アイス・ボム』
と名付けられた超魔法を『這い上がるモノ』目掛けて投擲しようとすると、マクシミリアンはありえない者を見た。
「な!? ルイズ・フランソワーズ!?」
「え!?」
突如現れた闖入者に、マクシミリアンとカトレアは呆気にとられた。
……
悲鳴と怒号渦巻く通路を抜け、ルイズは『這い上がるモノ』によって破壊された桟橋まで到着した。
アンリエッタとルイズは後方に下がったと聞いていた為、グリフォンとヒポグリフの各魔法衛士はルイズの侵入に気が付かなかった。
「逃げない事が貴族! 私は名門ラ・ヴァリエール家の三女ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ!」
ルイズは壊れた石の桟橋の所まで行くと、集中攻撃を受けている『這い上がるモノ』に向けて杖を振るった。
『ファイア。ボール!』
ルイズはスペルを唱え『ファイア。ボール』を『這い上がるモノ』へ向け放った。
だが……
ドカーン!
火球を出ずに『這い上がるモノ』の右肩が突如爆発を起こした。
「ううううううう! 何で出ないのよ!!」
ファイア・ボールに失敗して地団太を踏むルイズだったが、爆発の衝撃で足場となった桟橋が崩れ、ルイズは奈落の底へと落ちていった。
「え、やだ!? ちぃねえさま……!」
落ちるルイスに『這い上がるモノ』は反撃を行おうと、残った左腕でルイズを掴もうとした。
「ルイーーーーーズ!」
上方からカトレアが、猛スピードで降ってきて、強烈な『エア・ハンマー』放った。
巨大な破城槌と言ってよいカトレアの『エア・ハンマー』は『這い上がるモノ』の上半身を吹き飛ばし、支えを失った『這い上がるモノ』は奈落の底へと落下して行った。
「掴まってルイズ!」
落下するルイズにたどり着いたカトレアは、手をルイズに向けその手をとった。
『オオオオォォ!』
落下しながらも再生を始めた『這い上がるモノ』は、ルイズとカトレアを掴もうと再び手を伸ばすが、急降下で降りてきたフレールの電撃で妨害されてしまった。
落下しながらカトレアはルイズを抱き寄せる。
「ルイズ大丈夫? どうしてあんな無茶な事したの
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