第八十話 地下神殿の死闘・後編
[1/8]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
巨人型スライム『這い上がるモノ』と、トリステイン王国のマンティコア隊とコマンド隊との戦闘が開始され、各隊はの奮闘は続いていた。
魔力無限のチート能力を持つマクシミリアンと違い、普通のメイジは長時間魔法使い続けることは出来ない。
マンティコア隊だけでは戦力が足りなくなる感じたマクシミリアンは司令部に連絡すると、ジェミニ兄弟によって他の魔法衛士隊のグリフォン隊とヒポグリフ隊が突入準備を整えていると申告してきた。
『事後承諾になりますが』
と最後に締めくくられた文面を読む。
『今回は助かったが、事前に連絡はしておいてくれ』
司令部へ返信した。
「諸君! 間もなく援軍が到着する、それまで頑張ってくれ!
『御意!』
勇気百倍のマンティコア隊は、更なる攻撃を『這い上がるモノ』へ加えた。
一方のコマンド隊はというと、銃弾が効かない為、持ってきたトリステイン製ダイナマイトを麻袋に入れ『這い上がるモノ』へ投擲し爆破破壊する攻撃法で戦っていた。
何故麻袋に入れるのかは、ダイナマイトを直接投げ込んでも、スライムの粘液で導火線の火が消えてしまう事を考慮しての事だった。
「それ、放り投げろ!」
「おらぁ〜〜!」
無数の麻袋が『這い上がるモノ』に投げられ、べちゃべちゃと粘性の正面にくっ付いた。
「伏せろ!」
「グレネードォー!」
隊員の警告の数秒後、強烈な爆音と爆煙が神殿内を包む。
濛々と神殿内を包む煙の中、マクシミリアンは『這い上がるモノ』の姿を目からサーチライトで探した。
「マクシミリアンさま、見つけられましたか?」
「ああ、巨人スライムを見つけた」
マクシミリアンは煙の中から『這い上がるモノ』を見つけ出した。
「カトレア、風魔法で煙を除去してくれ」
「分かりましたマクシミリアンさま」
カトレアが杖を振るうと『這い上がるモノ』の周辺の煙が四散した。
「ち、所々削れてるが、巨人スライムは健在だ」
マクシミリアンの言うとおり、『這い上がるモノ』の身体は所々欠損していたが未だ健在で、その欠損部分も時間と共に再生していった。
「陛下! 間もなくグリフォン隊とヒポグリフ隊が到着するとの事にございます!」
マンティコア隊隊長のド・ゼッサールが、マクシミリアン達の所へわざわざ『フライ』で飛んできて報告してきた。
「あい分かった。後詰が到着したらマンティコア隊を下がらせ休憩を取らせろ」
「御意にございます」
そう言ってド・ゼッサールはマンティコア隊の所へ戻っていった。
「コマンド隊にも後退命令を出そう」
「それでしたら、わたしが伝えますわ」
「ウォーター・ビット通信
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ