第六十話 何があっても自分はその一
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第六十話 何があっても自分は
咲は学校での恋愛についての話を速水との話も含めて愛に彼女に家に行った時に話した。するとだった。
愛は咲に紅茶を出してから言った。
「恋愛は確かに痛いこともあるわ」
「やっぱり?」
「ええ、失恋したらね」
その時はというのだ。
「本当に死にたくなる位にね」
「性格が変わる位にもなの」
「痛い思いもするわ」
「やっぱりそうした時があるのね」
「そうよ」
実際にとだ、愛は話した。
「私も見てきたから」
「振られた人とか」
「友達でね、告白して振られて」
そうなってというのだ。
「大泣きして何日も学校も来なかったの」
「そんな人もいたのね」
「そうなの、あと振られたことを周りに言われた人もね」
「見てきたの」
「言った方は軽い気持ちでね」
それでというのだ。
「次の日には言ったことを忘れてる様な」
「軽い言葉ね」
「そのつもりで言ってもね」
「言われた方はトラウマだから」
「言われて凄く傷付いてね」
そうなってというのだ。
「怨んでる人もね」
「見てきたのね」
「そうだったのよ」
「お姉ちゃんは実際に見てきたのね」
「ええ、言われた人女の子だったけれど」
「凄く傷付いていたのね」
「それで言われたこと今もね」
こう咲に話した。
「高校一年の時のことで」
「もう何年も経ってるのに?」
「誰に何を言われたのか全部覚えていてね」
「言った相手を怨んでるの」
「太ってるから振られたから」
それでというのだ。
「必死にダイエットしてその時から二十キロ以上痩せたのよ」
「二十キロ以上って凄いわね」
「そこまで痩せてね」
そうなってというのだ。
「毎日凄く水泳して身体にいいものばかり食べてるのよ」
「太らない様に」
「それで女の子は痩せていれば痩せている程いいって言ってるわ」
「えっ、それ危なくない?」
「幸い食べることは好きで止めてないけれど」
それでもとだ、愛は話した。
「物凄く身体動かしていてヘルシー志向になってね」
「二十キロ以上痩せてなの」
「その体型維持してるの」
「そうなのね」
「だからね」
「そうした人も知ってるから」
「失恋がどれだけ痛いかね」
このことをというのだ。
「知ってるつもりよ」
「そうなのね」
「この目で見てるとね」
「説得力あるわね」
「実際嘘は言ってないから」
「説得力があるってことね」
「そうよ、失恋は言ったら駄目よ」
振られたその人にというのだ。
「本当に余計に傷付いてね」
「怨まれるのね」
「一生ね、軽い気持ちで言って」
「こっちは忘れても」
「相手は絶対に忘れないから」
それこそ一生というのだ。
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