第五百三話 サファリパークその四
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「自分の道を邁進出来ない、革命も出来ないよ」
「全くの同感だ」
ベートーベンはワーグナーの言葉にも頷いた。
「まさにな」
「いや、迷惑考えろよ」
ヒルダはここで二人にクールな目で突っ込みを入れた。
「あんた達それでいつも言われてるしな」
「安心しろ、俺は人の言葉は聞かない」
「僕もだよ」
「俺は俺だ」
「人の話を聞いていて革命なんて無理だよ」
「そうだよな、だからこそのあんた達だよな」
ヒルダも納得はした、だが。
即座にだ、怒ってこうも言った。
「しかし本当にいつも大騒動を起こすから大概にしろって言うんだよ」
「全くだ、ヒルダの言う通りだ」
官兵衛も右手に羽毛の団扇を持ちつつ語った。
「僕よりも遥かに酷いじゃないか」
「比べものになりませんわよ」
義元も唖然となって言う。
「わたくしよりもでしてよ」
「しかもこれだけ言われても平気だからな」
「ええ、傑物ですわね」
「そのことは事実だな」
「こうでないと数多くの名曲は残せないのでしょうか」
「そうかも知れないな」
「モーツァルトも凄いわよ」
エミリアは彼を見て話した、今彼はバスの中でお菓子を貪っている。
「この人だって」
「僕もなんだ」
「どれだけ食べているんだ」
官兵衛がこのことに突っ込みを入れた。
「一体」
「普通だよ」
「普通ではない、どれだけ食べるんだ」
「クラシカロイドって凄い人が多いわね」
「全くですわ」
義元はエミリアのその言葉に頷いた。
「悪い人達ではありませんけれど」
「困った人達よ」
「全くですわ」
「何ていうか」
「まあ外に出ないだけいいでありんす」
ゆうぎりはそれだけでよしとした。
「今そうしたら大変でありんすよ」
「俺は獣なぞ恐れないがな」
ベートーベンはまたしても腕を組んで言った。
「俺のムジークは万民がひれ伏すものだからだ」
「それでも危ないですから」
カトリーナは常識から話した。
「決してです」
「してはいけないか」
「はい、流石に」
「怪人よりは危なくないがな」
「ベートーベンさんは戦われないですね」
「だからか」
「はい、ですから」
それでというのだ。
「絶対に出ないで下さいね」
「出るつもりはない、安心しろ」
「つまり出るつもりがあれば」
「出る」
小糸に一言で答えた。
「そうする」
「やっぱりそうなの」
「言っただろう、俺は我が道を行くとな」
「いやあ、このスタイル見習わないとな」
幸平は目を白黒の小さいものさせて右手を頭の後ろにやって言った。
「我が道を行かないとな」
「絶対に止めなさいっ」
えりなも同じ目になっているが彼女は必死だった。
「今でも大変なのに今以上になったら困るわよ」
「そのま
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