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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
裏側-ひかりあればやみあり-
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セイバーオブセイヴァーズのアジトとして使われているこの廃病院は、世界崩壊後に破棄されたものである。

元々はならず者共が占拠しており、中にあった薬品などを到底買えないような値段で売り付けたりなどしていた。
しかしそこを紺碧の賢狼率いるレジスタンスが成敗。
それ以降、彼女らはここを本拠地としているのだ。

病院はかなりの領土を誇るが、それでも難民の保護などでどうしても土地が足りなくなる。
というわけで時々開拓部隊として何人かの人間とサーヴァントが周囲の調査、及びモンスターを討伐しに出かける。

そして今回はワイバーンの駆逐。
そこにいる群れを退治さえすれば、物資供給ルートの安定化に加えてかなりの領土が増える。
その討伐部隊に、大和と武蔵は恩返しにと参加していた。


「親玉が逃げるぞ!!ここで仕留める!!」

ワイバーンを狩る討伐隊。
1人にはならず、それぞれ三人から四人のグループを組み、互いの背中を守りあって戦う。
作戦実行前の綿密なシミュレーションによって、それぞれの役割と何が起きたらどうするべきかというマニュアルを頭に叩き込まれた討伐隊達は次々とワイバーンを倒していく。
そして親玉たる巨大なドラゴンはサーヴァント達に。
先程叫んだのは妖精騎士ガウェイン。
同じセイバークラスのフェルグスも討伐に当たっているが、飛び立とうとするドラゴンにはなすすべがない。

「こりゃあまずい。ここで逃げられたらどこかでまた巣を作り始めるぞ。」
「そんなこと分かっている!!だが…!!」

フェルグスの言ったことに歯噛みすることしか出来ないガウェイン。
二騎とも、空を飛べる逸話なんてないし手段もない。
一度羽ばたいたドラゴンはぐんぐん上へと上がり、このままでは本当に逃がしてしまう。

弓矢で追撃か?
いや、だめだ。
アーチャークラスならまだしも人間の放つ矢ではドラゴンには傷一つ付けられない。
固い鱗に阻まれるのがオチだ。
ならどうする?
打つ手なしかと思われたそのときだ。

「任せろ。」

二人の間を駆け抜ける二つの影。
大和と武蔵だ。

「…!!」

思い切り踏み込み、止まる大和。
両手で持っているのはメイス。
そこへ武蔵が飛び乗った。

「距離的には問題ない。やれそうか?」
「ええ、大和くんがちゃんとまっすぐ飛ばしてくれるならね!!」
「ならなんの問題もない。」

両足を踏ん張り、彼の魔力の証である紅の稲妻がほとばしる。
そして大和は力を込め

「鳥になってこい!!武蔵!!」

渾身の力でメイスを振り上げ、武蔵を上空高くへと飛ばしたのだ。

「おお…!」
「その手があったのか…!!」

ものすごい速さで上昇していく武蔵。
それを二騎のサーヴァントは驚
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