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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
裏側-ひかりあればやみあり-
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というわけではなさそうだった。
何か、訳があって距離を置いている気がする。
大和はそう思った。
「やまとさんは?」
「そうだな。俺も頂こうか。2人より3人の方がいいだろう。」
「じゃあ3人より4人っしょ。私もご一緒しちゃうし。」
子供らしくない彼に、大和はよく話しかける。
そしてこの征という少年もまた、いつも一人でいる堂本を見て積極的に話しかけてくるのだ。
「…。」
と、それを厨房から見つめているのは彼のサーヴァントであるブーディカだ。
それは我が子の微笑ましい光景を見つめる母親のようでもあった。
?
数時間後。
レジスタンス本拠地の地下。
そこにはリーダーの賢狼、柏原のふたり。
シャルルマーニュはそこにはいない。
そして…
「ど、どうして縛るんですか!?」
「俺達はここまで死に物狂いでやって来たんだ!!この扱いはなんだよ!!」
手錠をはめられた10人ほどの男達がいた。
彼らはこの崩壊世界を生き抜いてきたサバイバーであり、偶然このレジスタンス本拠地を見つけたので衣食住を提供して欲しいと頼み込んできたのだ。
無論見返りとして、レジスタンスには協力するとも言った。
しかし賢狼がまずしたことは歓迎ではなく、
地下にあるこの無駄にだだっ広い取調室に集め、手錠をはめて尋問することだった。
「何、私の質問にいくつか答えれば無事一員として受け入れよう。」
「俺たちを疑ってるのか!?」
「ああ、疑ってるとも。」
何に対して疑っているのかと言えばそう、
スパイだ。
実は過去に何度か、ここに忍び込もうとした葛城財団の者達がいる。
難民を装い、それなりにうまく変装したものの、皆バレてしまい闇へと消えた。
そうやって同じことが何度も起き、向こうもまたバレないように創意工夫を凝らしてスパイを紛れ込ませようとする。
そういったこともあり、このレジスタンスに入る際は入念なチェックを受ける
大和と武蔵は特別だ。
それに何より、葛城財団と戦っていたのだから。
「もし俺達が本当に善良な一般市民だったらどうするんだ!?」
「その時はリーダーたる私自身が非礼を詫びよう。土下座だろうが慰謝料だろうが好きに求めるがいい。」
と、かなり強気な発言をする賢狼。
そして彼女はレイピアを引き抜き、一人の男を指し示した。
「そこのお前。」
「…なんだよ。」
「どこから来た?」
この地獄の中みんなを引っ張ってきたリーダーらしき男ではなく、一般の男性であろう男に質問した。
そして男は、難なく答える
「ここって、葛城財団に滅茶苦茶にされたヤツらが集う場所なんだろ?俺だって葛城財団に家族を滅茶苦茶にされたんだ。隣のヤツだって…!」
「貴様のくだ
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