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少女は 見えない糸だけをたよりに
13-2
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けどー」

「だからー 籍を 帯屋の娘として・・ 結婚して、嫁ぐのも帯屋の娘としてじゃー そのほうが、巧君の親御さんも安心じゃろーて」

「お父さん 本当に そこまで 私のことを考えてくださって、ありがとうございます でも、私 そんな大切なこと、ひとりじゃぁ 決められません ウチの父母にきかないと・・おばぁちゃんにも・・でも、そこまでしてもらって、いいのかなーって」

「ワシの願いじゃ なんだったら もう一度、島に行ってお墓の前でお願いをする  考えてくれ」

「私 お父さん、お母さん、お姉ちゃんに出会えて 幸せ 良かったって思います」と、私は、お父さんの腕にしがみつくように組みなおしていって、歩いた。

「ワシも こんな 天からの授かりものを与えてもらって 今 幸せじゃよ それに、もう直ぐ 息子もな」  
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