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八条学園騒動記
第六百六十四話 連合軍への考えその九

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「それはまた別じゃ」
「そうでしたか」
「確かに虐殺と略奪の限りであったがな」
 十字軍の行いはというのだ。
「人を襲って殺して、じゃ」
「十字軍もしてましたね」
「しかしな」
 それでもというのだ。
「やってないこともあるぞ」
「悪の限りを尽くしていても」
「そうじゃ」
「京観とかですね」
「殺し回ったがじゃ」
「それは築いてないですか」
「欧州では殺した者達の屍はそのままかじゃ」
 屍を捨て置くか、というのだ。
「若しくは木に首から吊るす」
「そうしますか」
「そうじゃ、そしてな」
 そのうえでというのだ。
「大きな木にこれでもかと垂らすがじゃ」
「殺した村人とかですね」
「そうするがな」
 三十年戦争等でよくあった光景だという、欧州のキリスト教は異教や異端特に異端と見れば皆殺しにするので村人でも容赦されなかったのだ。
「しかし京観はなくじゃ」
「屍を堤防にしてですか」
「それで水を堰き止めてな」
 そうしてというのだ。
「頃合いを見て決壊させて洪水を起こしてじゃ」
「下流の住民を皆殺しにとかはですか」
「しなかったぞ」
「そうでしたか」
「連合の者はエウロパのことになると悪く言うがな」
 捏造まで入れてというのだ。
「やっていないことはやっていない」
「そうですか」
「それが事実じゃ」
 紛れもなくというのだ。
「それは変わらぬ」
「そうなんですね」
「全く以てじゃ」
 博士はどうかという顔でさらに話した。
「連合はそこがじゃ」
「よくないですか」
「左様、事実は事実でな」
「嘘は嘘ですか」
「そこは変わらんからな」 
 だからだというのだ。
「わしもはっきり言うぞ」
「こっちじゃそうした話も全部真実ですけれどね」
「十字軍についてはのう」
「あと帝国主義時代の侵略も」
「奴隷貿易でもじゃな」
「何かと言われてますが」
「そちらもかなり創作が入っておる」
 連合ではというのだ。
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