第21話 内乱終結
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「見事嵌められたんだよ、ローエングラム候は」
そう言って、キャゼルヌはヤンにフェザーン経由で送られてきた戦闘詳報を渡す。
「なるほど……私が以前ハプスブルク大公と戦った時の印象としては、地に足が着いた人物という感じでした。その上、根っこまで張られてはローエングラム侯もどうしようも無かった……ということでしょう。ある意味で、ローエングラム侯とは対極の人物と言えるかもしれません」
「初期戦力で2倍の10万隻差。最終的は16万隻もの差が着いていたのではな………」
「それに、タイミングがあまりにも良すぎます。おそらく、事前の根回しを周到にしていたのは確実でしょう」
「そうか、厄介な敵が現れたものだ」
このとき、キャゼルヌの脳裏に過《よぎ》ったのは、ヤンとハプスブルク大公が砲火を交える姿であった。
アドルフ・フォン・ハプスブルクとヤン・ウェンリー。
この2人が相まみえるのは、そう遠くない未来のことである。
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