第21話 内乱終結
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帝国開闢以来の大内乱は終わった。
ラインハルトは死に、その傘下にいた提督たちは降伏。
ラインハルト軍の損害は合計して35800隻。
こちらの損害は14000隻程度。
双方とも10万隻以上の艦隊戦にしては少ない被害だが、少ない被害で勝利し、残った敵艦隊はこちらに組み込まれるのだから大勝利と言っても過言ではないだろう。
そして、帝都オーディンに帰還した俺は宇宙艦隊司令長官に就任し、リヒテンラーデ公の協力の元、実質的に帝国軍最高司令官として軍部を掌握。
同時に、今回の戦いで活躍した提督たちを昇進させ、ラインハルト陣営に参加した提督たちにも恩赦を与えた上で全員を大将階級にして麾下へ加えた。
これにより、俺の権勢は盤石と成りつつある。
体制に対する民衆の支持を得るのに必要なのは、公平な裁判、公平な税制。
ラインハルトは原作でこの2つだと言っていたな。
後は、食と娯楽を加えれば特に問題は無いだろう。
経済の再建も特に問題じゃあ無い。
リップシュタット連合に参加した貴族(内通者・スパイ除く)の爵位・領地・財産はすべて没収。
いくら何千人単位とはいえ、こいつらの財産を国庫に納めるだけで財政赤字が一挙に解決とか……どんだけ溜めこんでたんだよ。
まあ、そこらへんは俺の領から呼び寄せた専門のやつらに任せれば良いか。
餅は餅屋ってな。
俺はエリザベート・フォン・ブラウンシュバイク、サビーネ・フォン・リッテンハイムとの結婚式とかで色々と忙しいんだ。
2歳の長女や生後半年の次女も構ってやらんとな。
……何?
リア充もげろ?
くくく、我が春を謳歌する俺を止めることなど何人たりとも……ちょっ、やめ、暴力反対!!
俺の関節はそっちには曲がらな……ギャァァァァァ!
* * *
よーし、結婚式も終わったし、ようやく以前からの計画を実行に移すか。
先ずはこれまで自重してきた痛艦の建造だ!
宇宙艦隊司令長官という職権を乱用しまくるぜ!
戦利品のベルリンとオストマルクを改装して、ヴィルヘルミナ級本来の性能に戻すと共に、痛艦にする。
それと、一緒に鹵獲した盾艦も多少の武装を施して痛艦にしよう。無人艦だが。
ゆくゆくは痛艦だけで構成された部隊……いや、艦隊を作りたいものだ。
……さて、今俺の目の前には先日完成した巨大な白亜の艦が横たわっている。
新造戦艦ブリュンヒルデ。
ブリュンヒルデはラインハルトのブリュンヒルトの同型艦―――つまりブリュンヒルト級の2番艦だ。
ブリュンヒルトやバルバロッサの運用データが反映されてるので、同型艦とはいえブリュンヒルトより高性能である。
艦橋内のモニターの隅に巡音ルカの姿が表示されるのはご愛嬌だ。
男ばかりの
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