第1章 〜覚醒〜
脅威??
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寺か……人がいないからか、少々薄気味悪いな」
「そうでもないわよ。昔から辛気臭かったもの……ここに埋葬されている忍僧や忍がいなかったら来たくもなかったわ」
辛辣な言葉を投げかけた大蛇丸をマヤは窘める。
「あら?風情があって良いじゃない。ここをゴール地点にする事は初めから決めていた事でしょう?」
「そうねぇ。ここに来ている子たちが血継限界持ちなら言う事はないのだけれど」
大蛇丸は蛇のように長い舌で舌舐めずりをする。
「あら?そうでなくても使い道はいくらでもあるんじゃない?」
「もう人材過多よ。捨て駒はいくらでもいるものねぇ」
大蛇丸の言葉に2人から笑いが溢れる。
「あら!優秀な子たちね!」
3人は自分たちを探っている気配に気付き、マヤが関心したように声を出す。下忍クラスではない。気配の消し方が非常に巧みであった。
やる気を見せたのは大蛇丸だった。
「ここは私がやるわ」
「じゃあ、私たちはDNAの採集をしてくるわね。分かっていると思うけど殺さないでよ?」
「それはあの子たち次第よ」
マヤとドウコが墓地の奥へと消える。
「いつまで隠れているのかしら?」
大蛇丸は印を結び、術を発動する。
「(風遁大突破??)」
強烈な突風が大蛇丸の口から放たれる。風は辺り一帯の墓石を破壊するほどの威力を発揮し、隠れていたハルマらの姿が晒される。
「マジかよ……」
あまりの威力にレツは呆然とした様子で呟く。
「分かってるな?気を抜いたら死ぬぞ……??」
ハルマは写輪眼を、カナは白眼を発動させた。
「よく分かっているじゃない……??」
瞬間3人は首にクナイが刺さり、なす術もなく殺されるイメージが頭を過ぎる。幻術ではない、ただの殺気。否応なく実力差を思い知らされる。
尤もそれで怖気付くような3人ではなかった。レツが弓を引く所作を取る。炎が弓矢を模り、矢が放たれる。
「(火遁変化・焔の矢??」
跳躍する事で難なく躱されたがそれは織り込み済み。カナの掌底から放たれる衝撃波が大蛇丸を襲う。
「(八卦空掌??)」
「中々いい攻撃だけど、惜しかったわね……??」
大蛇丸は八卦空掌を交差した腕で受け止めた。刹那、大蛇丸の背後から聞こえたのはチッチッチッチッと鳴り響く独特な音。聞こえた次の瞬間にはハルマの左腕が大蛇丸の胸を貫いていた。
「(千鳥??)」
「(手ごたえがない……??)」
しかし、貫いたと思った大蛇丸の体は無数の蛇に姿を変える。噛み付いてきた蛇を振り解き、周囲を見渡す。
「変わり身か……??」
変わり身の術は動物や植物と己の身を入れ替える術。しかし、ここ
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