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おぢばにおかえり
第七十話 詰所はお家その二十

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「部活してなくても」
「部活は入らないのね」
「部活にいいイメージないんで」
 このお話は前に聞いた気がしましたが今も聞きました。
「顧問の教師が幾ら罵っても殴っても蹴っても誰も何も言わないし行けって怒られての世界って思ってるんで」
「あの、それ完全に犯罪でしょ」
 罵って殴って蹴ってと聞いてすぐに言いました。
「暴行罪になるわよ」
「その犯罪が全くお咎めなしってことで」
「ヤクザ屋さんじゃない」
「学校の先生ってそういうのいますよね」
「それ新一君が見たのよね」
「この目で」
 はっきりと、という返事でした。
「試合に負けたら生徒全員丸坊主で」
「それうちの野球でもあったわよ」
 天理高校の野球部でもです、私は卒業しましたけれどあえてこう言いました。
「昔ね」
「そうなんですか」
「先生もね、甲子園に出られなくて喝を入れる為に」
「僕の知ってる話じゃ先生はしなくて生徒にだけ強要です」
「先生が指導してるのに?」
「はい、自分に責任ないってことですね」
「つくづく無茶苦茶ね」
 私はこれまでそんな先生に出会わなくてよかったと思います、そして天理高校の先生が正しいとも思いました。
「生徒がするならね」
「先生もですよね」
「それ絶対でしょ」
「しかもそれで次の日丸坊主にした人少ないって怒って暴れたんですよ」
「生徒に暴力振るったの」
「はい、リンチ技とか使って」
「警察呼ぶべきね」
 心から思いました。
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