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夢幻水滸伝
第二百四十七話 獣の大軍その五

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「環境を守ることもです」
「政ですね」
「そうです、そやからしていきます」
「そうですか」
「はい、そして」
 蒲は話を続けた。
「人が幸せにです」
「暮らせる様にですか」
「していきます。若しかしたら世界の危機は環境のことかもとです」
「思われますか」
「そうも。そうですさかい」
「尚更ですね」
「そうしていきます」 
 蒲はここでお茶を飲んだ、そして。
 社員にも茶を勧めて飲むのを見てからまた言った。
「そうしたことも企業の仕事としてです」
「やっていきますね」
「そうします、まずはお金を貯めましょう」
 こう言ってだった。
 蒲は自分の企業の事業を拡大もして利益を得ていった、獣やモンスターを使役して人の社員達にも働いてもらい。
 塩それに鉄の鉱山自体を発見して自分の企業のものとして金山の採掘権も得てだった。
 南昌の港も自分の企業のものにした、そうして莫大な利益を手に入れると南昌の市長であるホビットの中年の女は自分から彼のところに来て申し出てきた。
「この南昌を治めてくれますか」
「この街をですか」
「蒲様のことは以前から聞いていましたが」
 市長は蒲の企業の社長室で話した。
「失礼ながら今まではそのご資質をです」
「見ようとですか」
「思っていまして」
 それでというのだ。
「実際にです」
「ご覧になっていたのですね」
「そうです」
 まさにというのだ。
「お気を悪くされたら申し訳ないですが」
「そうでしたか」
「はい、ですが」
「それでもですね」
「ここまで見させてもらって」
 そしてというのだ。
「わかりました、蒲様ならです」
「南昌を治められると」
「はい、それどころかです」
 市長はさらに話した。
「この世界もです」
「救えますか」
「それだけの方です、利を得られるだけでなく」
 それに留まらずというのだ。
「社員、獣やモンスターの待遇もよく環境等にも気を配っておられるので」
「そやからですか」
「それが出来る方とです」
 確信してというのだ。
「この度参上しまして」
「申し出られましたか」
「はい」 
 蒲が出した茶を飲みつつ答えた。
「左様です、お願い出来ますか」
「そうですか、ですが」
「ですが?」
「今貴女に言われて考えだしているのですが」
 市長にこう前置きして述べた。
「他の星の人は旗揚げして勢力を築いておられますね」
「他の省ではその様ですね」
「そうですさかい」
 そうした事情も見てというのだ。
「ここはです」
「旗揚げをされて」
「この南昌を拠点として」 
 そのうえでというのだ。
「まずは江西省の統一をです」
「目指されますか」
「そうしようとです」 
 その様にというのだ。
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