第五百二話 バーベキューだけじゃないその十九
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「氷室さんに」
「無理です」
流石の珠雫も引いていた。
「氷室さんは本気ですから」
「その氷室さんに言うとね」
「流石に悪いです」
はっきりとはとても言えないというのだ。
「どうも」
「私も言えないわ」
ルイズも引いていた。
「言うべきでもね」
「そうだよな」
才人が応えた。
「これはとてもな」
「くっ、言ってはならん」
デリカシーがないと言われているガビルも戸惑っていた。
「流石に悪いである」
「はい、言わないでおきましょう」
「とても言えませんよ」
「幾ら何でもな」
手下三人も言えなかった。
「気を悪くするな、氷室さんも」
「本当のことは言えないな」
「流石に」
「おい、こんな難しいことないだろ」
ホークも全身から汗をかいて言う。
「はっきりと言って注意するなんてな」
「まああれだ」
エクボも戸惑いを隠していない。
「放っておくのが一番だな」
「そうするしかないね」
ジュリオが応えた。
「今の氷室さんには」
「そうだよな」
「じゃあ放っておこう」
「それが一番だな」
「あ、あのですね」
蒼那が何とか己を保ちつつ言ってきた。青と白のストライブのビキニがどうも下着にも見えている。
「食べ終わったらです」
「後片付けだ」
「そうですね」
「それで今日は終わってだ」
氷室だけは冷静に述べた。
「そして明日はな」
「サファリパークですね」
「そこに行く」
そうするというのだ。
「そうしよう」
「わかりました、なら明日は」
「そこで皆で楽しもう」
氷室は微笑んで言った、そうしてだった。
戦士達はバーベキューも楽しんだ、彼等はこの日は海とそれを満喫した、そうしてまた次の楽しみに入るのだった。
第五百二話 完
2022・1・1
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