第五百二話 バーベキューだけじゃないその十八
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「そうしたところはですね」
「悪い部分はな」
「参考にしないで、ですね」
「やっていってくれ」
「わかりました」
マナは大きな肉を食べつつ答えた。
「そうさせてもらいます」
「頼むな」
「はい」
マナは素直に微笑んで答えた。
「そうさせてもらいます」
「人のいい部分を手本にすることだな」
ヤミも食べつつ言った、食べているのは四角い大きな豚肉だ。
「要するに」
「そうだ」
その通りだとだ、秋山はヤミにも答えた。122
「逆に言うとな」
「そういうことだな」
「ああ、あんたはわかっているな」
「褒められた人間じゃないからな」
ヤミは自分で自分をこう言った。
「俺もな」
「だからか」
「余計に言えることだよ」
「そういうことか」
「上等な人間は完成されているからな」
それ故にというのだ。
「見えないこともあるんだよ」
「そうだよな」
「まあそもそも上等な人間なんています?」
光実は首を傾げさせて言った。
「僕もとてもですし」
「まあ皆不完全だよな」
葛葉が応えた。
「そうだよな」
「ええ、若しそう思ったら」
「もう自分が完成されているってな」
「そう思って」
それでというのだ。
「そこで努力しなくなりますね」
「慢心にしろそうだな」
「はい、ですから」
「そうした人は実際にいないしな」
「いるとしても」
「本人の勘違いだよ」
葛葉ははっきりと言った。
「まさにな」
「それでその人は成長しませんね」
「そこからな」
「慢心して天狗にもなって」
「その時点でな」
「上には上がいて人間の成長は無限だ」
氷室は冷静にコーラを飲みつつ話した。
「まさにな」
「そうですね」
「それなら自分はまだまだとだ」
「そう考えて」
「そしてだ」
「努力もしていくことですね」
「俺は今特にファッションについてそうしている」
氷室は真顔で述べた。
「自分ではかなりましになったと思っている」
「あ、あのですね」」
「それはどうかと思いますよ」
雄二と愛子が戸惑いを隠さず言ってきた。愛子の水着はレモンイエローのスポーテイーなビキニである。
「幾ら何でも」
「氷室さんの服装は」
「スーツならいいかと」
ヨシモトの顔も引き攣っている、お洒落な緑のビキニにパレオが似合っている。
「氷室さんは」
「何と申し上げますか」
赤ビキニのガネッサも普段の切れ味はない。
「氷室さんはその」
「あんた言える?」
赤のビキニのステラは珠雫に問うた。
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