第五百二話 バーベキューだけじゃないその十六
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「・・・・・・・・・」
「いつも皆の為に頑張ってな」
「穏やかでな」
「何処が腹黒いんだよ」
「あの、前から気になってましたが」
要は少し引きながらミルドを見て言った。
「ミルドさんのお言葉は」
「これでも喋ってるだろ」
「目で、でしょうか」
「ああ、わかってるじゃねえか」
カイジンは要に笑って答えた。
「その通りだよ」
「そうですか」
「ああ、だから目を見てくれよ」
「それでは」
「それで兄ちゃんも思うだろ」
「クローディアさんですね」
要はこの問いはすぐにわかった。
「どういった人か」
「ああ、いい人だってな」
「何処が腹黒いのか」
要が見てもだった。
「真逆です」
「そうだよな」
「苦難に打ち勝っているだけです」
「苦難にですか?」
「僕はそう思う」
クローディア自身にも言った。
「君はな」
「買い被りですね」
クローディアはにこやかに返した。
「それは」
「そう言うけれどね」
黒とグレーのストライブのビキニのプリンツ=オイゲンも言う、見ればその顔はクローディアを見て微笑んでいる。
「あんたのことも皆見ているから」
「それで、ですか」
「言ってるからね」
だからだというのだ。
「信じていいわよ」
「そして受け入れてもですね」
「善人と悪人を見極めることも必要だ」
二ノ宮も言う。
「悪人は利用するだけだ」
「じゃあ善人は」
「利用するだけじゃない」
白のスクール水着の獣のリムに話した。
「親しくもだ」
「付き合うんだ」
「儲ける為には悪人とは付き合ってもだ」
「利用するだけで」
「距離は置くことだ」
「親しく付き合わない」
「そうすることだ、そしてそれを見分けることもだ」
善人と悪人をというのだ。
「大事だ」
「キンジはそれが出来ている」
「だからこそネオニートにもなれた、上手い儲け話にもだ」
こうしたものにもというのだ。
「乗らなかったしな」
「そうなの」
「だからこれからもな」
「そうしたことには乗らない」
「そうしていく、そして俺が見てもだ」
クローディアを見て言った。
「この娘は善人だ、信頼していい」
「頼りにもなって」
「いい人だ」
「僕もそう思います」
迷宮蟻Aも言ってきた。
「この人はいい人ですね」
「そうだな」
「はい、とても」
「基本この面子は頼りになる善人ばかりだ」
二ノ宮はこうも言った。
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