第五百二話 バーベキューだけじゃないその十三
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「妖怪と魔化魍は」
「それもそうか」
「外見や力は違っても」
「ああ、それ俺も思ってたんだよ」
響鬼がねずみ男達の話に加わった。
「実はな」
「そうなんだな、あんた達も」
「話を聞いていてな」
こうねずみ男に述べた。
「実際にな」
「妖怪と魔化魍は似てるってか」
「同じ部分も多いってな」
その様にというのだ。
「思ったよ、あと他の組織の怪人もな」
「妖怪と似てるか」
「人間ともな」
「人間と怪人の違いなんて本当にちょっとだからな」
影山も考えつつ述べた。
「心がどうかでな」
「そうですね、若し心が怪人になれば」
鬼太郎もここで言った。
「人間も妖怪もです」
「怪人になるよな」
「そして魔化魍に」
「ゴルトドライブやクロノスはそうじゃな」
目玉の親父は厳しい目になって指摘した。
「あの者達はまさにじゃ」
「妖怪ですね」
「うむ」
鬼太郎にもその目で答えた。
「紛れもなくな」
「怪人になるのは楽と言えば楽ということですね」
ベクターも真剣な顔であった、ただしその手にはジョッキがある。
「心がそうなればいい」
「後は身体の問題ではないですね」
黒のワンピースの水着の五恵が応えた。
「そうですね」
「その通りですね」
ベクターは五恵にも応えた。
「そのことは」
「そうですね」
「人間とは何か」
「心が人間ということですね」
「ですから若しです」
「心が人間でなくなれば」
「怪人となればです」
その時はというのだ。
「怪人になってしまいます」
「恐ろしいことだ」
ゲルドも深刻な顔で述べた。
「心が怪人になれば怪人となるというのはな」
「つまり僕達もなるってことだからね」
パックはそのゲルドに応えた。
「そう考えるとね」
「この上なく恐ろしい」
「本当にね」
「いつも気をつけていないとね」
直戸は口は何とか笑っているが目は流石に笑っていない、余裕を見せたくてもそれが出来なかった。
「誰でもそうなるね」
「うむ、怪人になる」
「そうだね」
直戸は目玉の親父に応えた。
「肝に銘じておかないとね」
「いかんのう、わし等も」
「親父さんもなんだ」
「当然じゃ、誰でもであるからな」
目玉の親父は直戸にも真剣に答えた。
「わしもじゃ」
「そうなんだね」
「だからじゃ」
目玉の親父はさらに言った。
「この世界でもじゃ」
「そうしたことを肝に銘じて」
「そしてじゃ」
そのうえでというのだ。
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