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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第十七話 グレート断罪王 対 バラキエル!職場で本人にわざと聞こえるような悪口なんて言ってんじゃねぇよ!そうやって俺を精神的に追い詰めて自主退職させようとしてんだろ?そんなガキみてぇないじめしてる暇があるなら手動かせよ!時間で金が発生してるのに客が喜ばねぇようなことしてる給料泥棒は今すぐ紛争地帯で全裸のまま前転しながら地雷撤去でもしてろ!
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も私のことがわからないのかしら♪」
 「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねぇぇぇッ!」 
 バラキエルが全身から放つ黒いバリアはグレート断罪王のグレート断罪剣の斬撃を何度喰らってもびくともしない。
 「どうやら図星みたいね。なら味わいなさい、私自身を」
 バラキエルが全身から放つ黒いバリアがグレート断罪王を飲み込む。
                *
 気がつけば俺は父親の石川タカユキが運転する車の後部座席に座っていた。
 そうだ、俺は高校を卒業して介護系の短期大学に進学して老人ホームに就職するも、そこを三ヶ月で退職したのだった。
 いや、俺は逃げ出したんだ、責任から。
 自分のミスのせいで利用者の、誰かの命が失われるのが怖かったんだ。
 全ては自分の将来に関してなにもかも中途半端にしか考えてなかった俺が悪い。
 だから俺は精神的に不安定な状態のまま、その老人ホームに電話で一方的にもう出勤したくないと言い放ち、それから二度とその職場には出勤しなかった。
 そして後の手続きは全部、母親に任せた。
 職場を自らの個人的な理由で退職し、身も心も疲労困憊していた俺はなぜか当時、母親が通っていた心療内科を勧められた。
 そう、当時俺の母親は婚活サイトで知りあった年収一千万の交際相手の男がスキューバダイビングの練習中に海でおぼれて死んだことでかなり落ち込んでいた。
 それもそのはず、その交際相手の男にスキューバダイビングを勧めたのは俺の母親だったからだ。
 そして交際相手の男が事故死したことに強い責任感を感じた俺の母親は大学時代の友人である信号機(あだ名)に勧められた心療内科に通い始め、いつの間にか俺もその心療内科に通わされていた。
 その心療内科の先生に俺は強迫性障害と診断され、薬をもらっていた。
 その薬を水と一緒に飲むと、あら不思議まったく眠れない、射精できない。

 ある意味、地獄だった。

 俺の母親が勧めた心療内科の薬で体調を悪化させられた俺の体を心配した俺の母親はなぜか離婚した元夫で俺の父親でもある石川タカユキに相談した。
 石川タカユキと電話している俺の母親はなぜか泣いていた。
 そりゃそうだ、自分が勧めたスキューバダイビングのせいで恋人を失い、お腹を痛めて産み、浮気性の父と離婚して女手一つで育て、多額の学費を払ってきたにも関わらず、外で働かず、心療内科の薬のせいでひたすら寝たきり状態の息子を見続けていれば気がおかしくなるに決まっている。
 母親からもらった電話の受話器から石川タカユキの声が聞こえてくる。
 石川タカユキは今自分が年の若い交際相手と暮らしている茨城県つくば市に建てた家に
一緒に住まないかと言ってきた。
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