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銀河を漂うタンザナイト
第7次イゼルローン要塞攻防戦B
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ちらにも事情があってね」

ヤンは説明を始めた。

「というのも、敵が逃げ散ったのなら、わざわざ深追いする必要もないからね。それを追撃したとなればそれこそ死兵と化して抵抗してくる。それに私はもう降伏が嫌なら逃げろと言ってしまったのでね」
『お前らしいな…。わかった。じゃ、後始末は任せておけ。今回の功労者なんだ、ゆっくり休むといい』
「ああ、お言葉に甘えてそうさせてもらうよ」

通信が切れた後、ヤンはベレー帽を脱いで髪をかきまわすと、机の上から降りて椅子に腰かけ、グリーンヒル中尉に何かあったら知らせるように伝えると、そのまま眠りこんでしまうのであった。こうして、イゼルローン要塞は同盟軍によってほとんど血を流すことなく占領され、回廊における同盟軍の大勝利は確定したのであった。
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