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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第十二話パワハラ野郎の特徴。大多数の固定観念に囚われ、同調圧力に屈した結果、家庭を持ち、家庭を守るという理由がなければ自分の人生に意味を見出すことができず、結果的に会社に自分を含めた家族の未来を人質に取られ、自分の精神が社会生活に追い詰められていることを知りながらも家庭を持ってしまったが故に逃げる場所もない。そしてそういった連中の怒りの矛先は当然、自分より立場の弱い人間になり、自分より弱い立場の人間に理不尽な怒りをぶつけることでしか自らの精神状態を安定させることができない。
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…何かが体から出ている…産まれる…のか?」
サナエがしゃがみ込んだ地面は血で真っ赤に染まっている。
そして全裸姿のサナエは自分の性器からもうすでにこの世には存在していないはずの人間の頭が出てきてこっちを向いているのを痛みにより反射的に確認してしまった。
「タケ…ヒコ…さん」
一方、断罪王に作り出された異次元空間でユーコとサナエと同じくすでに故人とかしてしまった方のマサヒロのふりをしている断罪王と対峙させられている全裸姿のヨウコは激しい痛みと同時に自分の性器から出てきた本来であれば死んでしまったはずの元再婚相手のタケヒコの姿を見て発狂してしまう。
発狂しているヨウコをまるで血の海から出てきたように全身ヨウコの血液と体液で塗れた状態のタケヒコはなぜか満面の笑みを浮かべている。
「どうして…私の体の中からタケヒコさんが出てくるの…?」
「全部ヨウコが悪いんだよ…ヨウコが僕と一つになるのを拒否し続けるから僕はユーコちゃんと一つにならざる終えなかった。なのに僕は息子に殺されてしまった。どうして僕のお嫁さんなのに僕と一つになるのを拒否したんだい?答えは簡単だ。ヨウコは僕のお金目当てで僕と結婚したんだ。だから僕みたいな見た目の悪い高齢者とは一つになりたくなかった。本当は若くて顔のいいマサヒロのような男と一つになりたかったんだよね。でもそれはよくないよ、マサヒロと君たち三人の生活を守っているのは僕のお金なんだから…僕の言うことを聞いてくれないのはダメなんだよ…」
「それで…どうして私の中から出てきたの」
「僕は君に愛されたかったんだ。だからヨウコがお腹に痛みを感じて産んでくれた僕ならヨウコは愛してくれると思ったんだ…」
「お願い…こないで!断罪王様…お願い!わたしを助けてください!」
俺はヨウコの懇願を無視した。
一方、全裸姿のタケヒコは全裸姿のヨウコに上から自分の体を重ねた。
「生まれてくるのは男の子かな?それとも女の子かな?」
「嫌…やめて!」
「僕たちの子供の名前、なににしようか?」
「お願い!本当にやめて!」
サナエもヨウコと同じく、タケヒコを出産させられていた。
サナエは自ら産んだタケヒコの姿を見て何度も嘔吐していた。
「ひどいなぁ…人の顔を見て吐いちゃうなんて…そういう礼儀のなっていない子にはお仕置きだね」
サナエは自分に顔を近づけてくるタケヒコに向かって盛大に嘔吐した。
しかしタケヒコは顔中サナエの吐しゃ物に汚れてしまっているというのに、そんなことはまるで気にしていないかのようにサナエを正面から抱きしめて押し倒した。
「うーん♪吐瀉物のイタリアンなスメルがたまらんね♪始めようか新しい命の創造を…」
サナエは目の前が真っ暗になってしまった。
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