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ハッピークローバー
第二十八話 心地よくない朝その六

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「それこそよ」
「汚いわね」
「それは常識でしょ」
「換えない人もいるから」
「いるの」
「これがね」
 富美子は真剣な顔で話した。
「いるのよ」
「それは」 
 一華はジャージのズボンを膝を立てて穿きつつ応える、まだ完全に穿いておらず太腿の半ばとショーツがまだ見えている。
「ちょっとね」
「ないでしょ」
「一日でね」 
 それでというのだ。
「換えないとね」
「それで着けてた下着はね」
「換えないと」
「私もそう思うわ、けれどね」
「換えない人もいるの」
「それで何日も着けていて」
 そうしてというのだ。
「タムシやインキンにもね」
「インキンね」
「あと足だと水虫ね」
「それにもなるの」
「足は革靴とかばかり穿いてたら」 
 通気性に乏しい靴をというのだ。
「なるからね」
「水虫はそうなのね」
「だから自衛官の人なんか」
「ああ、自衛隊って革靴だからね」
「ブーツとかね」
「そうよね」
「そうした靴ばかり穿くから」 
 だからだというのだ。
「自衛隊はね」
「水虫多いのね」
「そう、それで下着はね」
「毎日換えないと」
「もうずっとだと。これズボンとかでもね」
「タムシとかになるのね」
「インキンにもね」
「汚くしてると」
 それならとだ、一華はジャージを穿き終えてから言った。
「そういうのにもなるわね」
「だから下着はね」
「毎日換えることね」
「そう、それで下着姿ではね」
「いないことね」
「そんな格好で彼氏さんの前に出られる?」
 一華に問うた。
「下着姿で」
「もうそれこそよね」
「あからさまに誘ってるって思われるでしょ」
「その気がなくても」
「それで襲われてもよ」 
 そうなってもというのだ。
「下着姿で前に出た方が悪い」
「そうなるわね」
「本当にそんな気はなくても」
 自分はそうであってもというのだ。
「人は思ってくれないから」
「誘うつもりだったんだろうってなるわね」
「言い逃れ出来ないわよ」
「こうした時って女の人有利って聞いていても」
「流石にね」
 この場合はというのだ。
「どうしようもないわ」
「そうなのね」
「だから普段からね」
「服はちゃんと着ることね」
「お風呂から出たら」
「下着を着けて」
「ちゃんと服も着てね」 
 その下着の上にというのだ。
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