ハーケン会戦〜決着〜(第三部終了)
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レオンにも襲い掛かった。
「ハァァァァァァ…………ッ!!」
アルグレオンは襲い掛かる無数の武器を常人では決して見えない高速の突きを放って次々と叩き落したが
「うあ……っ!?フフ……お見事です、皇太子殿下………」
ヘクトルとオルディーネによる集中攻撃の影響で怯んだシュピーゲルには回避や防御できず、まともに食らった事で戦闘不能になり、シュピーゲルは地面に膝をついた。
「よし――――――クロウ達の方は後は”銀の騎神”だけだな……!」
「問題は私達”準起動者”達の援護抜きでクロウ達が銀の騎神――――――あの”槍の聖女”を超えられるかどうかという事もあるが……」
「分断させられたアタシ達は何とか合流できたけど、まだ誰も倒せていない上、アタシ達の”協力者”の方は既に何人か制圧されているから、状況は良くなっている所か、むしろ悪化しているじゃない……!」
「シャロン……!」
シュピーゲルの戦闘不能に気づいたマキアスは明るい表情をしたがアンゼリカは真剣な表情で自分達と対峙している黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)の面々を睨み、セリーヌは疲れた表情で声を上げ、アリサは既に戦闘不能状態に陥っているシャロンを心配そうな表情で見つめた。
「フフフフフフ……!いいよ!とてもいい感じだ!今なら見える気がするよ、零の境地、そのさらに先が……!可愛い弟弟子との出会いに加えて、こんな心躍る死合いを体験できるなんて最高かな!ひょっとしたらこの死合いが起こる事すらも想定して弟弟子を手伝えと私に指示したかもしれないかな、ユン老師は……!!」
「その若さで既に”自ら新たな境地に到る”所まで来ているとは……!リィンやカシウス卿といい、其方といい、ユン殿は本当に才能ある弟子に恵まれてユン殿と同じ”師”の立場としては羨ましいものだ……!」
「アハハ〜。こんな状況でも感心しているなんて、さすがは子爵閣下ですね〜。」
まさに”人外”同士の戦いとしか思えない凄まじい戦いを繰り広げているシズナは不敵な笑みを浮かべながら戦い、シズナの実力に感心しつつシズナと激闘を繰り広げているアルゼイド子爵の様子にエウシュリーちゃんは苦笑した後アルゼイド子爵と連携してシズナと戦っていた。
「な、何この凄まじい戦い………!これが”達人同士による本気の戦い”なの……!?」
「つーか、何気に子爵と連携して”白銀の剣聖”とあんな”人外な戦い”を繰り広げているとか冗談抜きで何なんだよ、あの天使のメイドは!?」
「フフ、惜しむらくはブラックエウシュリーちゃん達がいない事ですわね、メイド天使が全員揃って……いえ、ブラックエウシュリーちゃん達の内誰か一人加勢すれば、戦況は子爵閣下達に傾いたかもしれませんわね。――――――それよりも
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