暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
ハーケン会戦〜決着〜(第三部終了)
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「アル!!」

「はいっ!!」

レリウス中佐が最後の言葉を口にして拳銃自殺しようとするとリセルは真剣な表情で声を上げ、ヴァイスがアルの名を呼ぶとアルは自身の得物であるサブマシンガンでレリウス中佐が自殺しょうとした拳銃目掛けて撃ち、アルの銃撃によってレリウス中佐の手から拳銃は弾き飛ばされた。

「何故……死なせてくれない……ッ!」

「―――――貴殿自身も言ったはずだ。俺達もそうだがヴァンダイク元帥も決着がつけば、無駄な犠牲者を出す事は許さないと。それに貴殿はヴァンダイク元帥直属の副官。元帥直属の副官ならば、元帥が出撃前に自身に”万が一”の事があった時のオリビエ達――――――アルノール皇家もそうだが彼の教え子であったトールズ士官学院の学生や教官達への”遺言”も預かっていると推測している。――――――違うか?」

顔を俯かせて呟いたレリウス中佐の言葉に対してヴァイスは静かな表情で指摘した。



レリウス中佐、君はまだ若い。このような”負け戦”で命を落としてはならん。



―――――それではの。もし生きて皇太子殿下達にお会いする事があれば、皇太子殿下達もそうじゃがアルフィン皇女殿下にも儂の代わりに謝罪しておいてくれ。――――――皇太子殿下達の”勅命”に従わなかった事や”本物だと理解していたアルフィン皇女殿下を兵達の迷いを断つために偽物という偽りの情報を与え、エレボニア帝国軍にリベール侵攻を強要した儂が愚かであった事を。”



「元帥……閣下…………ッ!うあああぁぁぁぁぁぁ………ッ!!」

ヴァイスの指摘を聞いて出撃前のヴァンダイク元帥の”遺言”を思い出したレリウス中佐はその場で泣き崩れた。



〜同時刻・ハーケン平原・ルシエル側〜



同じ頃、ルシエル達も戦いの手を止めて上空の映像に映るリィン達の勝利宣言を見ていた。

「成し遂げたか、リィン……!」

「フッ、君なら必ず成し遂げると信じていたよ、リィン……!」

「お見事です、リィン様……!」

「皆、勝鬨を上げなさい!リィン少将とわたくし達の勝利を!そして称えなさい、この大戦を終結に導いた事で”英雄”となったわたくし達の指揮官の名を!」

リィン達の勝利宣言を見ていたカイルとローレンツはそれぞれ口元に笑みを浮かべ、ベアトリクスはリィンを賞賛し、ルシエルは明るい表情を浮かべて双剣の片割れを手に持つ右腕を掲げて周囲にいる灰獅子隊の面々に宣言し

「オオオオオォォォォォ――――――ッ!!」

「リィン!リィン!リィン!」

「私達の”正義”を成し遂げて下さり、ありがとうございます、リィン少将……!」

「メンフィル万歳――――――ッ!!」

ルシエルの宣言に続くように周囲にいた灰獅子隊の面
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