ハーケン会戦〜決着〜(第三部終了)
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に落として絶望したり泣き崩れたりし始め、対する連合、ヴァイスラント、王国の兵達は武器を掲げて勝利の雄叫びを上げた。
〜ガルガンチェア1号機・ブリッジ〜
「そ、そんな…………元帥閣下が………」
「うああああああぁぁぁぁ……ッ!」
「元帥閣下……ッ!」
一方その頃、ブリッジでヴァイス達と最後の戦いを繰り広げていたエレボニア帝国兵達はローゼリアの魔術によって戦場の様々な場所に映るヴァンダイク元帥の首を掲げたリィンの勝利宣言を目にすると戦いの手を止めて一斉に武器を地面へと落として絶望したり、泣き崩れ始めている中エレボニア帝国兵達の指揮をしていたレリウス中佐は悲痛そうな表情で映像に映るヴァンダイク元帥の首を見つめ
「―――――エレボニアの将兵達に告ぐ!お前達の総大将たるヴァンダイク元帥が戦死した事でこの大戦の勝敗はついた!今すぐ武器を捨て、降伏せよ!降伏すればお前達の命の保証もそうだが、戦後故郷に帰還できる事はこの俺、クロスベル双皇帝が一人、ヴァイスハイト・ツェリンダーも保証する!!そしてクロスベルの戦友達よ!これ以上の戦闘はただの虐殺だ!直ちに戦闘を中止せよ!!」
「うおおおぉぉぉぉぉ――――――ッ!!」
「勝った……俺達がエレボニアに勝ったんだ――――――ッ!!」
「クロスベル万歳――――――ッ!!」
ヴァイスは全身に覇気を纏ってその場にいる全員に対して宣言し、ヴァイスの宣言を聞いたクロスベル帝国の兵達はそれぞれ武器を掲げて勝利の雄叫びを上げている中、ヴァイスはリセルとアルと共に地面に崩れ落ちて呆然とした様子で映像に映るヴァンダイク元帥の生首を見つめているレリウス中佐に近づいて声をかけた。
「貴殿がヴァンダイク元帥の代わりにこの艦の指揮を取っている者で間違いないな?」
「……そうだ………」
「決着がついた以上、貴殿の戦友たちの為にも……そして貴殿にこの艦の指揮を任したヴァンダイク元帥の為にも貴殿がすべき義務を果たすべきだと思われるのだが?」
「……わかっている………――――――総員……武器を捨て、クロスベル帝国軍に降伏せよ……ッ!通信士達はまだ生き残っている部隊全てに降伏の指示を出せ……!決着がつけば、双方無意味な犠牲者を出さない……これは元帥閣下の御遺志でもある……ッ!!」
「レリウス中佐……」
「ううっ……!」
ヴァイスに促されたレリウス中佐は涙を流しながら指示を出し、レリウス中佐の指示に対して通信士を務めている軍人達は涙を流しながら残存部隊への通信を始めた。一方指示を終えたレリウス中佐は懐から自害用の拳銃を取り出して自身のこめかみに銃口を向けた。
「元帥閣下、私もすぐに貴方の下に参ります……!」
「いけません――――――」
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