ハーケン会戦〜決着〜(第三部終了)
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な表情で声を上げ、ミュゼは重々しい様子を纏ってアルフィンに指摘した。
「……恩師の首を自らの手で切り落とした上、さらし首にするのが辛いのならば、我らが代わっても構わないが?」
「……いえ、俺にやらせて下さい。学院長をこの手で討った俺が……そして学院長から後の事を託された俺がするべき”義務”です。」
「「兄様………」」
「…………」
オーレリア将軍の気遣いに対して静かな表情で答えたリィンの様子をエリゼとエリスは心配そうな表情で見つめ、アイドスは重々しい様子を纏って目を伏せて黙り込んだ。そしてヴァリマールから降りたリィンは地面に切り落とされたゴライアスのヘッドの中にある操縦席を露わにした後太刀をヴァンダイク元帥目掛けて振るった。
「すみません、学院長……ッ!!」
ヴァンダイク元帥に太刀を振るう際リィンは辛そうな表情を浮かべて歯を食いしばりながら太刀を振るってヴァンダイク元帥の首を切り落とし、切り落としたヴァンダイク元帥の首を拾った。
「―――――妾の方は既に準備は整っているぞ、リィン。後はヌシが首を掲げて宣言するだけじゃ。」
「ありがとうございます、ロゼさん。」
魔導杖を構えて魔術の発動の準備を終えたローゼリアに声をかけられたリィンはロゼの傍に近づいた後勝利宣言をし始めた。
「この戦場で戦っている全ての将兵達に告ぐ!――――――エレボニア帝国軍総大将ヴァンダイク元帥はメンフィル帝国軍所属”灰獅子隊”軍団長リィン・シュバルツァーが討ち取ったっ!!」
ローゼリアの魔術によってハーケン平原の様々な場所の上空にリィンの映像が写るとリィンはヴァンダイク元帥の首を掲げた。すると戦場でそれぞれ戦っていた全ての兵達は戦いの手を止め、それぞれ呆けた様子で映像を見つめた。
「エレボニア帝国軍の総大将が討たれた事で勝敗がついた以上、これ以上の戦いは無意味だ!双方、直ちに戦闘を中止せよ!!」
「メンフィル・クロスベル連合、ヴァイスラント、そして王国の将兵達よ!決着がついた以上、これ以上の殺戮は虐殺となる!それぞれの”誇り”の為にも直ちに戦いの手を止めよ!!」
「そしてエレボニアの将兵達よ!テメェらエレボニア自身の為にもこれ以上の犠牲を出さない為にもすぐに降伏しろ!降伏すれば命の保証は当然として、戦争が終われば必ず生きて故郷に返してやることを連合、ヴァイスラント、王国が保証する!だから武器を捨て、降伏しろ!!」
リィンに続くようにオーレリア将軍とギュランドロスもリィンの傍に来てそれぞれ宣言した。
「うああああああぁぁぁぁぁぁ………ッ!?」
「オオオオォォォォ――――――ッ!!」
リィン達の宣言が終わるとエレボニアの兵達は一斉に武器を地面
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