第五百二話 バーベキューだけじゃないその九
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「お酒はな」
「何でも」
「さっきはビール飲んでたけどな」
ルーデンドルフが強く言ったそれをだ。
「けど今はな」
「ワイン飲んでいる」
「こっちも美味しいさかいな」
ジュースの様にごくごく飲みつつ話した。
「飲んでくで」
「飲み過ぎに注意するんだよ」
「わかってるわかってる」
ヘルメスの突っ込みに笑って返しつつさらに飲む。
「うちかてな」
「それにしても飲み過ぎだろ」
すねこすりもロキに言う。
「あんたはいつもな」
「お酒めっちゃ好きやし」
「それで神様だからか」
「身体も壊さんさかいな」
にこにこと赤い顔で飲み続けつつ応える。
「楽しんでくで」
「そうなんだな」
「あの、飲むにしましても」
白と赤のスパレーツのメリダも不安そうである。
「ロキさんも他の方もお身体を壊さなくても」
「飲み過ぎにはやな」
「やはり注意されるべきです」
「私もそう思います」
青のスクール水着のロゼッティも言う。
「二日酔いはしますので」
「それもまたええけどな」
「頭が痛くなってもですか」
「気分が悪くなってもな」
それでもというのだ。
「それはそれでな」
「いいのですか」
「そやねんで」
「ははは、後のことは気にしないことだ」
見ればバニルも飲んでいる。
「それに飲めば嫌がらせの方法も考えつくしな」
「そんなのは考え憑かなくていいです」
グレーの下着の様なビキニ姿の川神舞がこうバニルに言った。
「バニルさんの嫌がらせって何か微妙にイラってきますし」
「その微妙さを熟考してだよ」
「嫌がらせも考えてるんですか」
「そうなのだよ」
「というか嫌がらせ自体がいらないからね」
紫のスリングのルルが言ってきた、大きさは普段通りだ。
「そこわからないかな」
「わかるつもりはない」
バニルはルルに笑って返した。
「私は魔族でだ」
「嫌がらせはなのね」
「生きがいなのだからな」
海老を焼いたものを食べつつ話した。
「だからだよ」
「わかるつもりはなくて」
「これからも続ける」
その嫌がらせをというのだ。
「楽しんでな」
「まあ嫌味さはないし実害はないからな」
黄色の半ズボンタイプのビキニの二階堂サキが応えた。
「まだいいか」
「あう〜〜〜」
昔のストライブの水着のたえが頷く、だが。
サキの頭を噛んでいる、だがサキは気にせずにさらに言った。
「バニルさんは悪い感じしないんだよな」
「それはそうよね」
ルルはサキの言葉に頷いた。
「仲間としてもね」
「ああ、戦いの時は頼りになってな」
「嫌がらせ以外は普通だし」
「その嫌がらせもそんなのでな」
多少苛立ちは感じるが実害はないというのだ。
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