第五百二話 バーベキューだけじゃないその八
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「食えばいい」
「ならそれも貰おうか」
「ではな」
「牡蠣には味噌だがや」
海は事実焼いた牡蠣に味噌を塗っている。
「これが滅茶苦茶美味しいだぎゃ」
「赤味噌だな」
鬼姫はその味噌の種類も確認した。
「それか」
「何でも赤味噌だがや」
海はこうも言った。
「他はいらない位だがや」
「そこまで好きか、赤味噌が」
「大好物だがや」
「そうよ、赤味噌よ」
赤と黒のビキニの信奈も頷くことだった。
「私今神戸にいるけれどね」
「信奈さん元々愛知だったがや」
「そう、名古屋出身だから」
それ故にというのだ。
「やっぱりお味噌はね」
「赤味噌だがや」
「麺はきし麺でね」
「ういろうに名古屋コーチンだがや」
「それが最強よね」
「全くだがや」
「味噌カツ、味噌煮込みうどん」
虎柄ビキニの前田犬千代の言葉だ。
「それもいい、あと海老」
「モーニングも忘れてはいけないですね」
白ビキニにパレオの丹羽長秀も出て来た。
「これで満点です」
「だからバーベキューにもお味噌だ」
黒ビキニの柴田勝家の言葉だ、皆信奈の周りを固めている。
「赤味噌だ」
「それはいいんですが」
赤とピンクの競泳水着の夏凛が言ってきた。
「信奈さん達おうどんは」
「今言ったでしょ、きし麺よ」
「そちらですか」
「もうこのことはね」
信奈は夏凛に強く言った。
「外せないわよ」
「普通のおうどんは」
「それは二番目でね」
「一番は、ですか」
「きし麺よ」
「あとラーメンはすがき屋」
「はい、あの麺です」
「白いスープだ」
前田の言葉に丹羽と柴田が続く。
「これも絶対だ」
「生卵を入れるとこれまた満点です」
「信奈達は名古屋愛が凄いんだよ」
良晴が少し苦笑いで夏凛に話した。
「だからこのことはな」
「もうですね」
「そういうことっていうことでな」
「お話することですね」
「そうなんだよ、実際お肉に味噌っていうのもな」
見れば良晴もそうして食べている。
「おつなもんだよ」
「そうですか」
「だから食べてくれよ」
「名古屋なあ」
ゴールドのビキニで腰と脚のよさは目立つが同時に胸のそうしたことも目立っているロキはこう言った。
「うちとしてはや、日本言うたらや」
「関西」
「この喋り方やしな」
純白の競泳水着のヴァレンシュタインに応えた。
「ほんまな」
「そちらなのね」
「ああ、バーベキューはこのままで」
甘口のソースを付けて食べている。
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