219 鋼鉄の男、スターリン
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ヌエルに当たってしまうと思い、迂闊に攻撃できなかった。
「こっちが反撃だ!」
スターリンが巨大な鋼鉄の矛を出してかよ子を両断しようとする。
長山達はかよ子達の戦闘状態を確認する。
「まずい、このままだとイマヌエルがやられるだけだ!」
「くう、これじゃあ、俺もボール蹴れねえと!」
さりはまる子の姉に聞く。
「さきこちゃん、宝石で何かできない?」
「ええと・・・」
その時、さきこの琥珀が光り出す。トパーズも光り出した。
かよ子を襲う鋼鉄の矛が急に軌道が逸れた。
「な、何が起きた!?」
「え・・・?」
その時、通信機が鳴る。
『こちらさきらさきこ、私の宝石でかよちゃんに向けた大きい剣は私達の方へ狙いを変えたわよ!それからイマヌエルへの攻撃も私達が受ける。かよちゃん、やってみて!』
「う、うん!」
かよ子は火炎放射を行った。スターリンへの攻撃は丸岡の認識術によってイマヌエルが受ける。しかし、さきこの宝石の能力によってイマヌエルは襲ってこなかった。
「でも、さくらさきこ達は大丈夫なのか?」
石松は気になった。
『大丈夫よ!私達はその場にはいないから攻撃は来ないように設定したわ!』
「な・・・!!」
丸岡は認識術まで破られてしまい、動揺した。
『私達が攻撃させて貰うわ!』
さりの声が聞こえる。鋼鉄の矛が砕かれる。そして周りにあった木々が動き出し、スターリンを襲う。
「な・・・!!」
スターリンは鉄の壁を作り出した。しかし、大政の槍や次郎長達の刀、更には勝手に動いた木々が壁を大きく揺さぶり、更にはかよ子が杖で出した火炎放射によって壁が溶かされてしまう。
「終わりだよ・・・!」
鉄の壁が完全に溶かされた時、かよ子は更に炎の渦を出してスターリンの周りを取り囲んだ。
「お、終わって、たまるか・・・!!」
その時、ビー、ビー、とブザーのような音が聞こえた。
「え・・・、何!?」
かよ子は慌てて炎を消してしまった。
「ああ、エカチェリーナ・・・!!今、そっちに行くぞ!!」
ゆりはエカチェリーナに留めを刺そうとしていた。
「ああ、愛しき貴方・・・!!」
「は・・・!?」
ゆりは構わず爪でエカチェリーナを刺そうとする。しかし、急に弾かれた。
「ああっ!」
「貴方・・・!!」
[愛しきエカチェリーナよ・・・。今、助ける。そっちに行くぞ]
別の声が聞こえた。そしてエカチェリーナが光に包まれる。
「あの女が消える!?」
「逃げる気か!」
鯉沢が発砲した。しかし、効かずにエカチェリーナの姿が消えた。
「一体・・・、何だったの・・・?」
ブザーが鳴った途端、スターリンの姿が消えて行く。
「私は愛しき妻の元へ行く。貴様らも劣勢にある。撤退せよ!
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