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おっちょこちょいのかよちゃん
219 鋼鉄の男、スターリン
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 本部の管制室。先代の杖の所有者は娘が交戦している様子を確認する。
「山田かよ子ちゃんの所にまた別の敵とさらに赤軍が一緒に来ていますわね」
「かよ子・・・」
 まき子はまた心配になる。
「それにしても領土攻撃班はまだ誰も彼女達の所までは追い付けていないな」
「ここは粘るか、それとも・・・」
「何かまだあるの?」
「いえ、私達が下手に出向くのは危険過ぎますね」
 イマヌエルが通信する。
「こちら本部のイマヌエル。東部を進行している領土攻撃班、杖の所有者の山田かよ子君が戦争主義の敵に赤軍とぶつかった。早急に彼女達の所へ急ぎ、支援を頼む!」
『了解!』
 多くの領土攻撃班の返信が来た。そしてフローレンスはまた別の場所へと連絡する。
「こちらフローレンス。長山治君、聞こえますか?」
『はい!』
「藤木茂君を救出しに行っています貴方のお友達が赤軍に異世界の敵とぶつかっていますが、今どういう状況になっていますか確認をお願い致します」
『あ、はい!』
 長山が応答し、少しして返答が来た。
『フローレンスさん、今山田達は赤軍に敵の世界の人間と戦っています!今山田が杖を取られた所です!』
「何ですって?!了解しました。貴方の眼鏡で遠隔で攻撃できますようにしてください!そして長山治君と一緒にいます皆様も遠隔で加勢しますのです!」
『あ、はい、分かりました!』
 通信が切れた。
「フローレンス、杖が取られたのか!?」
 イマヌエルが確認した。
「は、はい。長山治君がその様子を見ましたと・・・」
「フローレンス、君は昨日の杯の一件で疲れているだろ、私が行こう」
 イマヌエルが姿を消した。
「緊急行動を再び起こしてしまいましたか・・・」
「フローレンス、かよ子の杖が取られたって!?」
「はい・・・」
「かよ子、大丈夫かしら・・・?」
 まき子もまた娘がおっちょこちょいしてしまったのかと不安になった。

 長山は神通力の眼鏡を使用する。
「長山君、かよちゃんの杖が取られたの!?」
 長山と行動を共にするさりが驚いて聞いた。
「実はそうなんだ!」
「援護に行きたいけど、ここからじゃ遠すぎるわね」
「大丈夫だよ、この眼鏡で遠隔で攻撃できるってフローレンスが言ってたんだ」
 長山は神通力の眼鏡の能力(ちから)を行使する。長山達が立っている場所が空間移動したかのように変わった。杖の所有者が戦っている現場だった。
「あれは・・・!!」
 長山は一人の男を覚えていた。自分をさらおうとしていた男だった。そして長山はこの男達の心理を読み取る。
「そうか、目的は杖を奪って戦争主義の世界の本部に持ち帰るつもりだ!それからここにいる人皆殺しにするつもりだよ!!」
「何だって!やるか!」
 尾藤は加勢満々だった。

 か
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