聖母たちの子守歌
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事を知っていれば、そんな誤解は生まれないだろう。
「つーか、居るなら居るって言いなさいよ」
「……居るよ。俺はここに居るよ」
「言うのが遅いのよバ〜カ!」
「でもリュカさんはちゃんと気付いていたから」
室内の沈黙に堪えきれなかったリュリュさん。
理不尽なクレームは尚も続く。
でも紳士な俺は、優しく対応してみせる。
「お前になんかあげないわよ!」
「要らねーよ! ティミーさんじゃあるまいし……」
「なんも知らないのねアンタ」
「その代わりリュリュさんと違って変態じゃないぜ」
「ムカつくガキね!」
「なんも知らないもんで……」
「じゃぁ教えてあげる。ティミー君はね、もうアミーちゃんじゃなきゃムラムラしないのよ」
「ストレートに変態チックな事実を言うな(笑)」
「人の息子を変態に仕立てるな!」
書類に承認のサインをしていたリュカさんが、終わったと同時に軽く怒る。
そうやってリュカさんもポピー姉さんも、アイツばっかり贔屓するからボンボンって呼ばれるんだ。
「え〜……絶対言うよぉ〜。『興味を失った女のパンツより、アミーの使用済みオムツを被った方が興奮する』って感じの事」
「言いそ〜。『僕はアミーのオムツを替えてる時が最高にビンビンになってるんだ!』とかさ(笑)」
「うわぁ〜、もうヤバいって! アミーちゃん、まだ処女だよね?(笑)」
「流石にティミーさんのは、まだ挿入らないだろう……ただ後ろは伸縮性が良いからなぁ(笑)」
珍しくリュリュさんと会話が弾む。
「不愉快だな」
リュリュさんとの会話が弾んだのはいいが、リュカさんが少々機嫌を悪くしている。
俺は流石に言い過ぎたと思ったんだが、ティミーさんの事を悪く言っても許されると思い込んでるリュリュさんは気にもしない。それどころか……
「じゃぁ賭ける?」
「賭け?」
何を言い出すんだこの女?
「私が先刻と同じように目の前でパンツを脱いで、ティミー君にプレゼントしたら何と言うか」
「……何を賭けるんだい?」
本気で息子で賭けをする気か?
「私が勝ったら、先刻のパンツの中身を貰ってもらう」
「ふむ……………じゃぁ僕が勝ったら、今後一切お前から性的に誘わない」
この女が少しでも利口なら、この賭けの分の悪さに気付くはずだ。
もしリュカさんが負けても、中身を貰うだけで使用するか否かはリュカさんの一存だ。
例えるのなら、リンゴを貰っても所有するだけで食べないという選択肢もある。
腐るまで放置だし、他者に譲渡するのも所有者の権利だ。
ただ気になったのは、リュカさんがこの賭けを受けるか否かを一瞬迷った様に見えた事だ。
リュカさんの勝ち内容が何であれ、リュリュさんの勝ち内容の頭の悪
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